発言者は、ヒトラー総統の存在感に気圧されつつも、自らの意見を開陳し始めた。欧州以外の全てを一度に敵としては、ドイツの滅亡は決まったようなもの、と信じるだけにその言葉は強く切実なものだった。 それは、要約すれば以下のようなものになる。
1. 対英戦論者 再度の対英戦争をしかけ、念願の欧州全土統一を達成し、本国近在を安定化する ▼
2. 対日戦論者 対日戦争をしかけ欧州の裏庭である中東地域の安定化を図り、資源問題の安定化も実現する ▼
3. 対露戦論者 再度の対露戦争をしかけ、生存圏の安定化を図ると共に、泥沼状態の戦線を消滅させる ▼