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カウンセリング・コンサルティング・コーチング --- どれを受けるか?

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大雑把にまとめると:

カウンセリング コンサルティング コーチング
対象 個人 組織 両方
目的 個人の心理的安寧 組織の業績向上 両方
答えの所在 カウンセラーの助言 コンサルタントの提案 クライアントの気付き

それぞれの助言手法には長所・短所があって、とくに絶対的優劣はありません。ケース・バイ・ケースで合った助言手法(助言者)を見つけるべきです。

1)自分は心を病んでいると思う人
自分は心を病んでいる、あるいは心の傷(トラウマ)が癒えない、という自覚症状があればカウンセリングです。言葉は悪いですが、カウンセリングは「愚痴聴き」です。しかし心を病んでいる場合、愚痴を聴いてもらうのが何よりも必要なのだと思います。心を病んでいる状態でいかに行動するかのアドバイスを受けたところで、受け付けなければ負担になるだけでしょう。

カウンセラーは物事のとらえ方・心の持ち方に重点を置いて助言します。これに対してコンサルタントはいかに実際の問題を解決するかという能動的アクションを提案するわけですね。カウンセラーがコンサルタントのような提案をすることは通常ありません。

「いのちの電話」というサービスがあります。これはカウンセリング手法以外には考えられません。生きるか死ぬかという人は通常進退窮まっており、直面する問題をその場で解決することなどまず絶対に不可能です。ひたすら愚痴・繰言を聴いてあげて、その場を思いとどまってもらうのであれば何とかなります。

心を病んでいる人の「愚痴聴き」は想像以上の精神的重労働です。話がほとんど前に進みませんし、話の展開がある意味支離滅裂で、話題が急にすり変わったり、果てしなく堂々巡りをしたりするからです。聴いているほうが影響されて病気になりそうな気になるほどです。

心を病んでいる人に特有の現象は精神的に自立できないことです。カウンセリングを受けるのはカウンセラーに依存する必要があるからです。心の傷が癒えてくると、愚痴を聴いてもらって依存している状態にだんだん本人自身が愛想が尽きてくるのです。この時点でカウンセリングを受けるのをやめて自立したくなるか、別の助言手法に移りたくなるはずです。心の傷が癒えて精神的なパワーが充電された状態になるわけですね。

個人的に依存症でカウンセリングを受けたことがありますが、振り返ると心を病んでいるというほどではなく、ある種の甘えから抜け出せていなかった、と思います。したがってすぐカウンセリングが物足りなくなり、カウンセリングを受けたくなくなりました。

また自律神経失調症で、医師からカウンセリングを勧められたことがあります。この場合は悩んではいましたが、心の病ではなかったようで、少々腹が立った記憶があります。

いずれにせよ、カウンセリングを受けていて、「いつまでもこんなことはやっておれない。立ち上がろう」、と思えた時点でカウンセリングはその役目を終えるのだ、と思います。カウンセリングは本人の心理的安寧をもたらしたり、心の傷を癒したりする手法です。しかし、本人が抱えている実際的な問題を解消する手法ではありません。
コーチング:説明

2)悩んではいるが、心の病はない、もしくは克服できたと思う人
このような人は精神的に自立できており、他人に依存する必要はもはやありません。抱えている問題に対して具体的な行動に移す段階にいる、と理解すべきでしょう。本人の思い込みが問題の場合は、考え方を変えれば解決することもあります。通常は行動しながら考え方も変えるという方法が効果的です。実際問題としてこの段階の人が一番多いのではないかと思います。どう考えても、この段階の人はカウンセリングだけでは物足りないでしょう。

というのはカウンセリングを受けた人がしばしばカウンセリングを批判するのを見聞するからです。カウンセリングを受けている間は気分がいいが、家に帰ったら元の木阿弥だとが、カウンセリングはまどろっこしいだとか、言われるのですが、そもそもカウンセリングとはそういうもので、問題解決の手法ではありません。相談相手が適切ではなかったわけです。この場合助言手法を変える必要があります。

・抱えている問題に対して本人の成熟度がある程度ある場合はコーチング

・抱えている問題に対して本人の成熟度が低い場合はコンサルティング

ということになります。コーチングは基本的に助言者が提案しません。したがって本人の成熟度が低い場合、コーチングのみだと本人がどうしたらいいかわからない、という状況に陥ってしまいます。

これに対して、世間で言う「悩み相談」は後者です。しかしながら助言者が提案を一方的に押し付けたのでは、問題は解消しません。対話しながら、十分相手の事情を理解した上で助言を行う必要があります。

以上を勘案すれば、いずれの場合もコーチング・コンサルティングの併用が理想的と言えます。併用すると、たとえば次のようなやり方も可能になります。

・コンサルティングによって得られた答えを、コーチングによってスムーズに自発的行動に移す。

・コーチングによって引き出された答えとコンサルティングの提案を比較しながらいいとこ取りする。

コーチングと言っても、話を聴いて質問したり感想を述べたりする過程で分析・提案と言ったコンサルティングの手法も暗に行使しています。境界は常に曖昧なものです。

問題を抱えていても助言者が不要、というケースもあります。これはその人がセルフ・コーチングできて自分で問題を解決してしまっているわけです。つまりいずれの場合も問題解決にはコーチングという手法を使っているわけですね。

セルフ・コーチング(自己と対話しながら、問題解決をしていくこと)もコーチングに含めるのなら、問題解決手法はすべてコーチングに収斂する、と言えるでしょう。

結論:
心の病があるならカウンセリングを受けるべきだが、そうでない場合はカウンセリングでは失望する。カウンセリングが物足りないのなら、問題は心の病ではない。助言手法(助言者)を変え、問題解決に具体的な行動を起こそう。

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 2003 Yoshiaki Sugimoto