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争いごとを避けるな

「当たりさわりなきことを申して、実のなきことを申し、恐いこと申さぬは卑怯なり。
もっと実のあることを気を入れて申すべし」

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ある男性が相談に来た。根底にあるのは「争いを避け穏やかにいこう」という思いだ。「争わないように」「穏やかになるように」「平和にいくように」と思う。だから当たり障りのない言動になるわけだ。

しかし、時には争ってもいい。争って勝つ必要もある。なぜなら、当たり障りのない言動に終始するのは、見方を変えれば、単に自分が「嫌な思いをしたくない」「争いたくない」「嫌に思われたくない」というだけのことで、卑怯なやり方である場合があるからだ。

別に争いを奨励しているわけではないが、人間が生きていく以上、従順に従うだけであってはならない。時には、たとえ上司や偉い人の意見であろうと、それに逆らい、堂々と自分の正しいと思う意見を主張しなければならない場合もある。それを自ら放棄してしまったのでは、「卑怯」と言われても仕方がないし、盲目的な従順は人間失格でもある。

時には争う。ただ、その場合の言動には工夫がいる。言い方を丁寧にするとか、「実のあること」を意見として述べる。つまり、空虚な空論や現実無視の暴論ではなく、現実や事実に即した実際的な論。それが「実のあること」であり、それに気を入れて主張するのは意義のあること、しなければならないことである。それなら守護霊は味方をするし、自分の個性や存在感をはっきりさせることができる。恐れてはだめである。

争いを好むことはない。しかし、争いを避けようとするあまり、争いを恐れおののくような精神状態に陥り、結果として卑怯な生き方をしてはいかん、ということだ。そして、言い方次第で争いが平和になり、平和が争いにもなる。ものは言いようで、四角も三角。三角も丸になる。だから言い方をよく考えること。その上で、自分の意見や有意義なことを積極的に発言していくことだ。

「気合を入れて、人の顔と人の心を気にせず生きるべし」

この、気合を入れてというのは、これを絶対に成功させようと思っても、

「しかし、あの人はこういうふうに思うかもしれないな」とか
「あの人はどういう顔をするかな」

などと考え、いろいろ思い迷ってしまうと、折角のやる気がへなへなとなる。だから、気合を入れて「よし、やろう」と思った時には、他人がどう思おうと、くよくよあまり考えないこと。でなければ、本当には気合が入らない。

そのためには『見切り』が必要だ。『見切り』とは武術の言葉で、相手の力量や出方を見極めたり、相手の太刀がとどくぎりぎり寸前の間合いなどをはかること。だから、「ああだ、こうだ」と文句をつけるやりにくい人物がいたら、前もって見切り、作戦を立てる。つまり、「こういう人を通して意見を伝えれば素直に聞く」とか、「こういう言い方では歯向かってくるが、この言い方なら納得する」とか、相手の性向や癖、弱点などを見切った上で、有効な方法をとるわけだ。

どんな人間にも癖や弱点はある。ヘビは頭を押さえれば捕まえることができるし、つるつる逃げるウナギも、ある箇所なら掴まえられる。人間関係においても、そういうコツがある。その見切りができれば、どんな人間でも思い通りに動かせる。ところが最初から気合で負けていると、その見切りが見えない。だから負けてしまうのだ。

勝つにはやりようがある。何事にも、必ず勝つ道(方法)がある。それがわかれば、気合も十分に入り、結果として勝つことができるわけだ。

他人の心や顔色を気にし過ぎるのは、思いやりがあり優しいからだろうが、それだけではダメだ。結果的に、自分の魂に気合や根性が欠けてしまい、魂の輝きが薄れる。それでは、境地が高まらない。

思い当たる節のある方もあろう。あなたは、人がどういおうと、やるべきことはやること。それで、行き詰っていた境地が一気に上がるだろう。

『解決策』 深見東州 1996年 たちばな出版

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 2003 Yoshiaki Sugimoto