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何人と雖も 反省を他の人に強うる権利はない

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何人と雖も 反省を他の人に
強うる権利はない
反省ということは 自分自身に
粛やかになすべきものである

そもそも反省ということは、その人自身が、自己の心の成行きや推移に対する現在の状態を、その人の本心良心に反映せしめて、熟考する心意を指して言うものである。従って、反省という心意は、厳密に言うなれば、どこまでも自発的のもので、決して他発的なものでないと言うべきである。

かかるが故に、この特殊の心意識の発動を、第三者から促すことは可能であるとしても、如何なる権威者といえども、他人にこれを強要する権利は絶対に付与されていないというのが真理である。

然るに、事実に徴してみると、往々にそうでないことをしばしば見聞する。そして、その強要に応じないと、極度にその人を罵詈讒謗して、盛んに憤慨激怒する人がいる。あまつさえ、それが感情や理性の判断のみで考えられたことであるのに気づかずに。

まことにこれこそ笑えぬ滑稽ともいうべきであるが、その人自身はそれをそうと感じないで、自己のそうした場合の態度を、飽くまでも正当と考える。

従ってこの種の人は、由来人生に何よりも大事なことは、他人の心や行為を批判することよりも、恒に自分自身の心の態度や行為を、自己自身で厳密に批判すべきだということに、毫も気づいていない。

要するにその原因は、難しくいえば、
「人生は現実と精神との中に、その思索を振り向ける省察(反省)の深さによって、その正邪の結論が決定される」
という絶対真理を自覚していないがためである。
西哲の言にも、
「優れた人は、自己を責めて、人を責めない」
というのがある。
私がしばしば揮毫する六然訓句の中にも、「厳然自粛」というのがある。何れも、その真意相通ずるものであるのを熟慮されたい。

ともすれば 思わぬ方に 走るかな 心すべきは 心なりける

中村天風 『天風哲人箴言註釈』より抜粋
現在は 『叡智のひびき』 講談社 1995年 として刊行されています

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 2003 Yoshiaki Sugimoto