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事を同じくして、間違いをわからせる
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「同事」というのは、事を同じくするということだ。相手が間違ったことをやろうとするときに、正しい立場から批判しても相手はその非がわからない。それよりも相手に同調して、いっしょに間違ったことをやって、それが失敗することで相手にじぶんから非を認めさせるということだ。身近な例として、それほど深刻でない例をあげておこう。「普通社員」と「同事社員」が「マチガイ課長」とやりとりしている風景だ。

マチガイ課長「今日は課内の模様替えをするぞ。普通社員君、この冷蔵庫の位置は方角が悪い。こんなところに置いたら中にいれたものがみんなO157に汚染されて、食べた人が死んじゃうと週刊誌に書いてあった。そっちに動かすぞ。手を貸してくれ」

普通社員「そっちって、課長。そこはドアの前じゃないですか。そんな所に移したら不便になるに決まってるじゃないですか。やめてください。」

課長「何!生意気な。課長の指示がきけないのか!俺の言うとおりに動け」

社員「いやですね。私は自分の仕事をしますから、やりたきゃひとりでどうぞ」

課長「だまれ。業務命令も聞けないやつはクビだ!」

社員「ハイハイ、やめますよ。あんたの顔なんて見たくもない」

これが普通のケースである。ところが同事の精神を心得た社員だと、対応が違ってこうなる。

マチガイ課長「そういうわけだ。冷蔵庫を動かすから、同事社員君、手を貸してくれ」

同事社員「はい、わかりました。ああ、この方向がいいんですか。さすが課長だ。みんなの健康のためを考えてくださる。ちょっと邪魔になるけれど、健康にはかえられませんよね。ウンショ。よしこれでOKだ」

社員「でも課長、これ少し邪魔じゃないですか。お気持ちはありがたいんですが、部長とか社長が来られて、通行の邪魔だと言われたら・・・・・・、そのときはそのときですよね。それに出入りのお客様が、冷蔵庫の背中の配線に背広を引っかけちゃうとか・・・・・・」

課長「ああ、うう。方角とかいっても、他の人の迷惑になるかな。それじゃ本意に反するな。うん、ここはやっぱり元に戻そう」

社員「さすが課長、早い判断ですね」

課長「過ちて改むるにはばかることなかれ、と言うしな」

社員「いや、それがわかっていても、できない人って多いですよ。さすがは課長だ。わが社の宝ですね!」

課長「お前、少しほめ過ぎじゃないか?」

「同事」というのはこういうことだ。はじめから間違っているとわかっていても、仏様は、一緒に地獄に落ちてあげることによって、衆生を救うこともされるのである。ここに置くのはおかしいよなんてはじめから議論せず、とりあえず相手がそうしたいというように、事を同じくして一緒にやってあげて、一緒にやりながら、これはちょっと問題かもしれませんねとか言いながら、その人が改心して良い方向に行くように導かれるのである。

神仏はこのように自分の我とかプライドにこだわったり、かくあるべきだというのではなく、人々に対する慈悲の思いと叡智をもって、衆生を救うために辛抱して、和光同塵、光を和らげ塵と同じくし、事を同じくして、衆生を導いておられるのだ。心に愛があり、人間理解ができている人ならば、これができるのである。

『超一流のサラリーマン・OLになれる本』 深見東州 2001年 たちばな出版

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 2003 Yoshiaki Sugimoto