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■ こうして繁栄の法則を用いよ

繁栄の法則はこうである――逆境と見える一時的状態が来たったときに、それによって心を顛倒(てんどう)させてはならないということである。むしろそれに処して全力を尽くすがよい。そして常に前方を見て“よき事来る。これが成功の一里塚である”と想望せよ。

このような心的態度を維持することは無言の霊妙な絶対有力な霊的力を動員して、今はまだ単なるアイデアに過ぎないところのものを、早いか晩いか必ず具体化することになるのである。まことにアイデアは神秘的力をもつのであり、それを正しく植え、かつ培養するならば、よき果を結んで、それを物質的状態にまで具象化する力をもっているのである。

一瞬といえども、ぶつぶつ不平を言うことに時間を費やすな。そのようにして浪費さるべき時間を希望を前途に輝かせてあなたの願いを想望しそれを具体化するために費やせ。自分自身に対して、“繁栄”の観念を暗示せよ。繁栄せる状態を心に描いてすでに繁栄状態にある自己自身を想念せよ。具体的にも日ならずして繁栄に入ることを信ぜよ。静かに落ち着いて、しかも強力に自信をもって“繁栄”を想念において凝視せよ。それを信ぜよ、それを絶対に信ぜよ。その実現を予期せよ。繁栄の想念を予期の裏付けをもって培養せよ。

このようにするとき、あなた自身が、欲する事物を引き寄せ得る磁石と化するにいたるのである。このような事を自己暗示し、または思念することを躊躇してはならないのである。なぜならこうすることによって、あなたは自己の理想とするアイデアを“創造の力”の前に投げ出してそれに物質的な装いをつけしめるにいたるのである。このようにして、あなたは宇宙における最も微妙にして最も強力なるものの中にある発動媒体を利用しつつあることになるのである。

もしあなたが自己にとってそれを持つことが善であり適正であると感じられる何ものかを特別に欲しいと思われるならば、またそのものを得ることがあなたの生活を拡大するか、他の人に対してあなたの有用性を増すものであるならば、必ずその事物は適当な時に、適当な方法によって、適当な媒介を通じてそれがもたらされるか、あなた自身がその目的物に到達するための道がひらかれるかするものである。

内に宿る力を動員せよ

私の知っている婦人の一人が暫く前のこと、ある資金がぜひとも要るという必要に迫られたのであった。彼女はその資金をある善なる目的を成就するために欲したのであった。彼女は彼女自身がその金を持ってはならない何の理由もないと思った。つまり彼女はそれが正当な願いであると信じていたのだ。彼女は”内に宿る力”をある程度まで知っていた。彼女は今し述べてきたような心的態度に自分の心境をあらしめることにしたのであった。すなわち朝になると、彼女は数分間精神統一して、そのことが既に成就しているさまを黙念することにしたのである。このようにして彼女は自分自身を一層高次の力と完全に調和するように自己の心境を調律したのであった。

すると、その夕方、一人の紳士が――彼女の知っている家庭のメンバーが訪ねて来たのだ。そして”ちょっと貴女にわれわれ家族のためにしてもらいたい仕事があるのですが、してくださらぬか”と言うのだった。”そんな特殊な仕事を私にしてくれと頼むなんて変だな”と彼女はちょっと驚いたが、”ここに神の招命があるのだ。やってみよう。そしてその結果が自分をどこへ導くか見よう”と彼女は決心した。彼女はその仕事を引き受けてやることにした。その仕事は誠心(まごころ)をもって行われた。そしてその仕事を彼女が完成したとき、彼女には予期した以上の多額の金高が報いられたのであった。彼女は自分がしてあげた仕事に対してはその金額はあまりにも多すぎると思ったので、その報酬を受け取ることを辞退した。「いいえ」と相手の人たちは言った。「あなたがやってくださった仕事は私たちが差し上げるお礼よりもずっと素晴らしい値打ちのあることをしてくださったのですもの」と言うので、彼女はそれを受け取ることにしたが、その金高は彼女がしたいと思っていた仕事の資金としてはなお余りあるものであったのである。

以上はこの高次の力を有効聡明に用いた多くの場合からただ一つの実例を挙げたに過ぎないのである――それは決して手をこまねいていて牡丹餅が口の中に入ってくるという意味ではないのである。繁栄への希望を成就するには、高次の力を呼び出してそれを発動せしめ、その発動によって自己に提示せられたるところの最初のものをつかむということ、あなたに”為せよ”と提示せられたところのものを実行に移すこと、それを完全に誠心(まごころ)をもって遂行することである。

もし、あなたに提示された仕事または位置が自分にとって満足すべきものでなかったならば、その今の仕事または位置は次なる一層よきものに自己を導くための媒介物であると思念し、それを信じ、その一層よきものが必ず来ることを予期するのがよいのである。全世界にあなたに与える最善なるものを引き寄せるための基盤となるものは、自分の心の中にまずそれを想念をもって取り囲み、所有し、それを生活することである。何と言ったらよいか、そうだ、すでにそれがあると”想像する”ことである。

いわゆる”想像された想念”は実在であり、不可視の要素として実存する力である。まず心のなかに、宮殿のような広壮な建物の中に生活するという念を持って生活せよ、然らば次第に宮殿のごとき環境があなたに対して引き寄せられてくるであろう。その想念の中に生活するとは、はかない憧れでも淡い願いでも、ぶつぶつ言いながら希望することでもないのである。それは運命が下降線をたどりつつあるときにも、静かに落ち着いて向上線をたどりつつある自己を心に描いて執拗にそれを心で凝視することである。

信念が成功の最高の法則である

信念、絶対的な圧倒的な信念が、真の成功の唯一の法則であるのである。私たちは、人というものはその成功も失敗も、その人自身が携えて歩いているものだということを認めるとき、そしてそれが外部の状態に依存するものではないということを認めるとき、私たちは外界の状態を変じて、それを成功に至らしめるところの媒介と化する力を所有することができるようになるのである。私たちがこの大真理を悟るに至るとき、そしてこの高次の法則と完全に調和して生活するとき、”内部に宿る神の力”に”焦点を合わし”それを目覚めして、その動く方向を指導して、自己の欲するところにそれを遣わして欲するものを携えて還らせることができるのである。

そのとき、私たちは成功を呼び寄せうる偉大なる権能を有する者であるから、その成功は近視眼者の想望するような目の前に小さくぶらさがっているものでは常にあり得ないのである。かくのごときとき、私たちは自分自身の内に極めて強力なる精神的磁力を作り上げるのであるから、彼方此方に奔馳(ほんち)してうろたえ騒ぐことなく、じっと座りながらにして、自己の欲する状態を引き寄せることができるのである。もし私たちがこの精神磁力的中心を確固としてつくり上げ、それをしっかりとして維持しするならば、欲する事物は間断なく自己に引き寄せられて来るのである。

まず自分は“できる”の想念を把握せよ

であるから、“できる”という想念を把握すべきである。“できる”という想念を種子としてあなたの意識の中に播種(はしゅ)せよ、それを培い、手入れをせよ。やがてそれは徐々に根をひろげ、あらゆる方向から養分を吸収するであろう。

そのとき、今まで八方に飛び散って、あまり効果をあげ得なかったところの、あなたの内部の霊的力が一定の方向に結集され、積極的に活動を開始するであろう。そしてそれは、自己の精神力が中心になり外部からの力をも自己に引きつけるのである。それは、自己と同性質にして、あなたの助けとなるところの他の人々の強き心の力――無恐怖、剛毅、勇気等の心の力を引き寄せるのである。あなたは、かようにして、同じ種類の想念の力を引き寄せ、それと連絡活動をはじめるのである。

もしあなたが熱心に忠実に「われ能う」という信念を培いつづけるならば、日ならずして、あらゆる恐怖心はその“場”を失い、今までのような弱き心の具象化が形の世界にあらわれることなく、また環境の奴隷となるようなこともなく、その代りに、あなたは力の高き塔の上に立ち、環境に対して指揮権をふるうところの偉大なる自己を発見するであろう。

『無限者との協調』 ラルフ・ウォルドー・トライン 1896年 谷口雅春訳

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 2003 Yoshiaki Sugimoto