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大塩の乱関係史料集目次

○額田善右衛門書置写
　　　　　　　　　　　　　　　　　　油屋吉蔵事
　　　　乍恐口上　　　　　　　　　　　　額田善右衛門
私儀、大塩平八郎殿兼而仁心之人と存候処、此度右同人施行被致候役に被相頼、続而当月十九日朝、同様あつき志之施行差紙村々江くばり被申候、役に被遣候と存、天より下され物と書付候書物、村々又は十三渡場なぞニ而知合之人々に相渡し、跡ニ而承り候得は、大塩企事之由、存之外なる事、
御公儀江対恐入候、唯善事と存相頼候事、悪に組し候様、世上人口にかゝり候、くちおしき事に存候、猶又我朋友之もの大塩施行金、十九日に少々遣し、猶大塩方江参り、施行申受候様申遣候者拾人計御座候、此者共、私おろか定而難儀に逢候様存候、此者共は何事も不存候故、能々御聞合之上
御憐愍奉願上候、何分此度之大変、
御上江申訳恐入候一命を極候、あはれ我罪なき事御憐察可被下候奉願上候、以上、
　月日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　額田
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　善右衛門
御公儀様
猶親妻子之者共、御憐愍幾重にも奉願上候、以上、

上　　　　　　　　　　　　額田善右衛門

　　　追書置
右之太刀差紙之大塩企立事と聞候より、早速我家江忍入、二階之北之方江入置候、家内之者はしり不申、　御上様より御しらへ被下候、但シ此書置候死人無残念、むほん企立抔致者か、我当地又は近在ニ而、得と我心中を御聞合被下候之上、御憐愍御願申上候、以上、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　額田善右衛門
　　御上様
　　　　　　　　　　　　　　今一命を落候時に書候ゆへ
　　　　　　　　　　　　　　口上前後之段御断申上候、
我等此度不存寄大難出来、一命を落、此所穢候段、御免可被下候
　　　月日
　　所
　　　御役人中

伊丹 　　上　　　　　　　　　　　　額田善右衛門

　　　誠に乍恐口上
我善ヲ好者か悪好者か、私当地又は近在ニ而御聞合被下候而、偏に御憐愍ヲ奉願上候、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　善右衛門
　御上様
此書付ヲ急々
御上様江差遣し御頼申候、

(上包　　　　　　　白紙)

右は図之如くにして惣上包に書認有之候事、