| 坂騒落着 (２１) |
御刀美濃国兼定、代金二十枚、
下総国葛飾郡古河城主
八万石城代
土井大炊頭利位
右於大坂徒党之者乱妨之節、御城内外警衛、其外万端差図行届骨折候に付、於御座之間御手自被下之、
大和国添下郡郡山城主
拾五万千二百八十八石
松平甲斐守保興
去酉年、大坂町奉行跡部山城守組与力隠居大塩平八郎頭取徒党の者共、大坂市中放火及乱妨候節、亡父甲斐守保泰といふ、早速人数差出、一段之御沙汰に候、
当戌年家督なり、
右於御白書院縁頬老中列座、水野越前守申渡之、
丹波国多紀郡笹山城主
六万石
青山因幡守忠良
同断之事に候、
右、芙蓉間において列座同前、同人申渡之、
江州野洲郡三上一万石
大坂御定番
御鞍鐙 遠藤但馬守胤統
右同断之節、御城内警衛厳重に行届、殊に町奉行へ加勢として、組みの者共差遣候砌、家来畑佐秋之助、差添方見届等の儀申合候に付、組之者共身命不顧相働候段、一時の取計而已に無之、平生之心掛宜儀と被思召候、依之拝領物被仰付之、
右、於御白書院縁頬、老中列座、越前守申渡之、