Я[大塩の乱 資料館]Я
2002.6.1

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大塩の乱関係論文集目次


「大坂町奉行与力西田家文書等について

―与力史料評価視点の転換を求めて―」

その1

大野 正義

『大塩研究 第29号』1991.3 より


禁転載

一、はじめに

 昨年十二月一日実施された本研究会講演会での研究発表と同様に、本稿の目的は、一つには本照寺文書や西田家文書を紹介することにある。与力史料を豊富に提供したいと思うあまり、いささか冗長になったが、意図するところは大塩格之助の周辺人脈の解明にある。二つには大塩事件関係の史料評価の視点転換を求めるもので、わが国の法制史上、罪刑法定主義の確立過程の中に大塩事件を位置づけ、その意義を検討し、その点での西田家文書の史料価値を強調している。三つには大坂町奉行与力の豊かな経済力とその収入源について、従来の副収入説をのり超える新しい視点を摸索したものである。ようするに与力衆がマネービルをしていたのではないかと問題提起をしてみた。


「大坂町奉行与力西田家文書等について」
目次/その2

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