Я[大塩の乱 資料館]Я
2002.8.10

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大塩の乱関係論文集目次


「大坂町奉行与力西田家文書等について

―与力史料評価視点の転換を求めて―」

その11

大野 正義

『大塩研究 第29号』1991.3 より


禁転載

五、西田家文書 (7)

最後に西田千之丞正頼が、明治初期に新政府宛に提出したところの、いわゆる『短冊』二点を紹介するが、本誌の組版上の制約もあるので、原本はタテに長いものだが、区切りの良い個所で積に並べて翻刻しておく。この短冊は明治初期大坂の郷土史にとって貴重な史料でもあり、双方の記述範囲に微妙なずれもあるので、二点とも紹介しておく。記載中、旧与力衆が新政府に採用されて初めて発令された肩書が、「市中鎮撫取締方」であった事実は、西組与力であった田坂直次郎の「務書」の記事内容とも一致している。拝借屋敷を返上した時期も明治四 年から五年の間の出来事である。年齢については、この時期まだ与力時代の習慣を踏襲し、一年多く数えている。


「大坂町奉行与力西田家文書等について」
目次/その10/その12

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