『大塩研究 第２９号』1991.3 より
〔明治三十一年戸籍〕
北大組第十一区老松町三丁目住 大阪府貫属士族 天保拾亥年三月旧大阪町奉行組 明治六酉四拾八歳 与力西田主税長男分家 西田正頼 明治十丑年十二月十一日病死ス 文政九戌年九月二日生 嘉永元申年九月旧大阪町奉行組 明治六酉四拾三歳 与力由比喜勝女ヲ娶ル 妻 怒ゐ 天保二卯年二月廿四日生 本行一字挿入 「大阪市、北区戸、籍吏印」（上記角印を押印） 明治八亥年十二月第四大区拾四小区 堂嶋三丁目廿壱番地西田清 兵衛長男願済養子トス 明治十一年二月二日願済家督相続 明治八亥拾八歳 安政五午年八月廿日生 養子 滝太良 右謄本ハ戸籍ノ原本ト相違ナキ事ヲ認証ス 明治参拾壱年九月五日 大阪府大阪市北区戸籍吏山口幸七 大阪市、北区戸、籍吏印
右の翻刻は本誌の組版の制約上、原本に比べ若干いびつになっている。なお『宗旨請状之事』控は、安政三年九月、元治元年九月、明治三年九月各発行分の控が残されており、その内、元治元年分については「養子千一郎」の記載がある。次に明治三年分のみを紹介しておく。