Я[大塩の乱 資料館]Я
2003.9.17

玄関へ

大塩の乱関係論文集目次


『青 天 霹 靂 史』

その39

島本仲道編

今橋巌 1887刊 より

◇禁転載◇

                油掛町
                 美吉屋五郎兵衛
                 同人女房 つ ね

此者共儀、五郎兵衛は、兼て懇意にいたし候大塩平八郎、不容易企いたし、市中放火及乱妨、迯去候に付、同人父子始、一味の者共、人相書を以て、厳敷尋方触渡し有之、殊右企に携り候哉否之儀、町方役人より糺請け、町預中平八郎父子忍参候はゞ、猶更速に其筋へ可申立処、平八郎押て止宿之儀頼聞け、不承知に候はゞ可切殺、若し訴出候へハ天文を考へ忽に承知致し、家内一同可焼殺旨平八郎申聞候を怖敷候迚、女房つねに申含、其余之者共不察様、窃に平八郎父子を離坐鋪に囲置、つね儀も不容易儀と存じ、再応五郎兵衛へ諌言候ても、同人品々申揃候に任せ、終に夫に随ひ、内分に致置候始末、不届至極に付存命に候はゞ、五郎兵衛儀ハ獄門、つねハ遠島可申処、両人共病死、


『青天霹靂史』目次/その38/その40

大塩の乱関係論文集目次

玄関へ