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大塩の乱関係史料集目次 大塩の乱関係論文集目次
岩波書店 1940 より
中斎大塩君過訪せられ、其の七月十七日富嶽に登るを話すを聞く 平松正愨、 宵行(せうかう)経尽す老松の林、 巌際登登尽く峻岑(しやんしん)、 日色竊に生ず滄海の底、 月輪高く掛る太虚の心、 宝剣を帯び将つて山霊泣き、新書を蔵(おさ)め了つて石室深し、 古を懐うて長吟天下を小とす、 寥寥何ぞ歎ぜん知音少きを。 平松氏は津藩の臣、俗名は健之助。 【原文(漢文)略】