Я[大塩の乱 資料館]Я
2003.9.27

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『洗心洞箚記』 (抄)

その32

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

附録抄

 乙未歳首試筆、中斎先生に奉呈す 宇津木靖

(みだり)に後塵に謁して末光を瞻(み)る、仰鑚唯だ(は)づ未だ堂に升らざるを、道は三教を収めて、全く要を拈(ねん)し、学は七朝を統(す)べて初めて章を着く、勇退寧(いづくん)ぞ妨げん(そくわう)に比するを、勃興真に文王を俟たず、下愚自から顧みて何に由つて祝せん、徳価当に伝へて万方に普(あまね)かるべし。
嘖嘖(さく \/)朱王を弁ずるを須(もち)ひず、絶学千年光に遇ふ、赫治何ぞ唯だ天下を警(いまし)むるのみならん、昌言(しやうげん)兼ねて観る殊方に播(し)を、心虚にして時に入る○人の域、行尚くして鎮(とこし)へに游ぶ君子の郷、一に慮る遑遑未だ化を全うせざるを、能く後進をして等しく堂に升ら教(し)む。俗名は俵二、下総の弟なり。

   【原文(漢文)略】


『洗心洞箚記』目次/その31/その33

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