AEP塗装とは、何ぞや? AEPとは建築塗料記号でアクリルエマルジョンペイントのことです。 で、アクリルエマルジョンって、なんやねん? ハイ!私流に答えますと、昔から室内に汎用的に塗っていた水性塗料のことです。 何も特殊なものでも新しいものでもありません。 昔から(30年ほど前)壁には水性塗料、建具や枠には油性塗料、この油性は今の記号で言うとSOPとなり合成樹脂オイルペイントなんです。 この記号は役所で決められていて、各塗料の種類で数多くあります。 素人さんには馴染みがないですが、設計士さんが図面に使用する塗料を記号で書き込むわけなのです。 最近は建具や枠、外壁なども水性塗料が主体になってきています。 ホームセンターなどで並んでいる水性塗料は大雑把に言ってしまえば大方AEPに入るでしょう。 缶にウレタンやシリコンの表示があっても水性の場合大半は、アクリルウレタン・アクリルシリコンであり、ベースになっているのはアクリルです。 日本ではアクリルが一番グレードが低いように言われますが、北米などは殆どがアクリルで、ほかの成分を混ぜて耐候性を上げるのではなく、アクリル本体の純度を上げて対応しているようです。 北米の塗料の殆どがアクリル100%を謳っており、良いアクリル樹脂は確かに強いのです!
AEP塗装とは、何ぞやA? 最近、建築やインテリア雑誌の壁の仕上げにAEP塗装と書かれているのが目立ちます。 これは深く考えなければ、水性塗料を塗って仕上げてある壁のことです。 私も大好きで施工もしている、塗装壁のことです。 しかしここで大切なことは、ドライウォール下地ではないと言う事なのです。 2〜3年前まで、雑誌は塗装している壁を大半ドライウォールと紹介していました。 それから思うと、ドライウォールと塗装壁の区別が出来る様になって良かったと思いますが、記号でAEP塗装としたので、AEPとは何ぞや?っとなってしまった。 では、ドライウォール下地ではないAEP塗装〈塗装壁)はダメなのか? いくら腕の良い塗装職人が頑張ってペイントの下地を作っても、割れるものは割れるのです。 下地のパテ処理の旨さは、日本の塗装職人は(左官も含めて)最高です。 ペイントが仕上がると最高に綺麗だし、ドライウォール下地にペイント施したものと見分けはまったくつきません。 しかし、経年後に、いや早ければ数ヵ月後にジョイントのクラックが発生してきます。 これは職人の腕が悪いのではないのです。 北米をはじめ諸外国でもっともポピュラーな割れない壁、ドライウォール工法を施工していないからなのです。 後悔しないために、憧れのペイント壁は、ドライウォール下地からと記憶してください!
輸入住宅の不思議! ネット検索でキーワードに輸入住宅を入れると、無数に出てくるメーカーやビルダー。 この中でどれだけのメーカーやビルダーがドライウォールを取り入れているのだろう? オプション扱いで取り入れているところもあるだろうが、標準仕様がドライウォールというところは、数えるぐらいではなかろうか。 これはどういう訳だろう、北米住宅ではまず切り離せない関係なのに。 ツーバイの外側の箱は大事なのに内側の箱はどうでも良いのか。(在来にも言えるが) ドライウォールにより内壁・天井の強度が増し、気密、防火、遮音性が上がるすばらしい工法をなぜ、取り入れないのか? 普通、輸入住宅に興味を持てば、ドライウォール工法を無視できないはずだ。 ちなみに北米では90%以上がドライウォール工法を取り入れている。 メーカー側の勝手でややこしいことやお金にならないことはやらないのか、それとも単純にドライウォールを理解してなくて塗装壁とゴッチャになっているのか。 多分殆どが後者で、まだまだドライウォールと塗装壁の区別が出来ていない。 客もメーカーも理解出来ていない、「私は外国暮らしが(若い頃留学していて)長くて、向こうのペイントの壁が好きなんです。日本ではあまり見ないですが、壁はペイントでお願いします。」 「うちは、クロス貼りが標準ですが。」 「でもペイントの質感が好きなんです。」 「出来なくはないですけど、割れてきますよ!それでも良いんですか?」 「えっ!割れてくるんですか?」 「割れます、過去に何度もみてますので。」 「それじゃ、しかたないですね、クロスで良いです。」 これが大体の会話です。 お客さんが、このH.Pで多少ドライウォールの知識を持っていれば、憧れの割れないペイント壁の家に住めたはずだ。 メーカーやビルダー(設計士も)は、ドライウォールを知らずして北米住宅や輸入住宅を語るな!
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