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コーチングはむしろ脇役

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コーチのコーチング能力が低いと、聴いた事に対する共感もうわべだけで、提案が根本的にできません。そんな人は得てして「答えはあなたの中にある」という原理原則を盾に取って、コーチングの正攻法で畳みかけてくるものです。こういった人のコーチングを受けて感じるのは、違和感とストレスです。

・何もあなたに問題の原因を所在をさぐって欲しいわけではない。
 (それぐらい充分認識してる)

・何もあなたに行動を促して欲しいわけではない。
 (それぐらい自分で考える)

・何もあなたのちんけなアドバイスを聴きたいわけではない。
 (そんなこと言ってもらわなくてもわかっている)

・わかったような承認など聞きたくはない。
 (口先だけのリップサービスでしょ)

これは私だけがそう感じるのではなくて巷でパーソナル・コーチングを受けた人が多かれ少なかれ口にする感想です。何かせかされている感じがする、あるいは何か問い詰められている感じがする、それでコーチングとはそうしたものとわかるんだけど、白ける・興ざめする・楽しくないといった呟きを耳にします。

この場合、コーチング的には「聴く」スキルに問題あり、と理解しますが、果たしてそうでしょうか?私はコーチングという手法そのものに限界があると思います。

別の助言手法としてカウンセリングというのがあります。コーチングの「聴く」スキルを使う代わりに、カウンセリングに切り替えたらどうでしょう。両者はたいへん似ているように思われますが、カウンセリングと割り切れば、それこそ「徹底して聴く」ことができるでしょう。つまり状況しだいでは、

「聴く」=カウンセリング

でなければならない、と言いたいわけです。コーチングの「聴く」スキルでは中途半端です。こう考えると、カウンセリングはコーチングと併用すべきだ、いやむしろカウンセリングにコーチングを併用すべきだ、と思います。パーソナル・コーチングの実情は、時間的比率から言うと、カウンセリングが主で、コーチングはむしろ繋ぎだからです。ケース・バイ・ケースですが、コーチングは通常はせいぜい2割ぐらいの感じです。

ところで、コーチングでは「提案してもらえない」などとクライアントがよくこぼしたりしますが、クライアントによっては具体的な提案をしてして欲しい(自分が採用するかどうかは別にして)という人もいます。この場合もコーチングの「提案」のスキルを使う代わりに、コンサルティングに切り替えたらほうがいいです。コーチングの「提案」のスキルなんぞ中途半端です。もしコーチにコンサルティング力があるのなら、出し惜しみすることはないでしょう。つまり、

「提案」=コンサルティング

が望ましい、言いたいわけです。コーチに能力があるのなら、遠慮せずコンサルティングをコーチングと併用すべきだ、いやむしろコンサルティングにコーチングを併用すべきだ、と考えます。「提案してもらえない」とクライアントがこぼすのは、コーチのコンサルティング能力が単に不足しているからでしょう。

「聴く」=カウンセリング、「提案」=コンサルティングであるべきだ、という覚悟や理解がないコーチの場合、コーチングの「聴く」スキルとか「提案」のスキルは、お手軽な代用品、ということです。クライアントが違和感やストレスを感じるとしたら、コーチのカウンセリング能力やコンサルティング能力が貧弱だから、と断じて間違いないと思います。

コーチングのみにこだわるコーチがいたとしたら、一言で言って能力が低いからだと思います。クライアントにソリューションを導くために、手法は何でもありが正解のはずです。つまり、

カウンセリング(聴く)+コンサルティング(提案)+コーチング(繋ぎ)=セッション

があるべき姿なのではないでしょうか。パーソナル・コーチングと称されているものは、上記3つの助言手法の複合体(=メンタリング)であり、コーチングはむしろ時間的なウェイトが低いといえます。「結局どうするか」を選択するのはクライアントなので、カウンセリングとコンサルティングはコーチングの前段階であり、コーチングのための準備作業ということもできます。

私が言いたいのは、カウンセリング・コンサルティングをコーチングの対立した概念としてとらえるのではなく、コーチングに不可分なものだと理解することが大切だ、ということです。ワンストップで上記3つの助言手法がすべて円滑に提供されることがあるべき姿と考えます。

要はコーチングにはセンスのいいカウンセリング、センスのいいコンサルティングが必要、ということです。そして、センスのいいカウンセリング、センスのいいコンサルティングであるほど、クライアントから真のソリューションを引き出せるのではないか、と思います。

「センスのいい」と書きましたが、プロのカウンセラー・プロのコンサルタントが必ずしも「センスがいい」とは思いません。プロと言っても大したことない人も多いわけです。結局コーチングの効果を最大にできるバランスのとれたカウンセリング・コンサルティングが求められていると思っています。

カウンセリング・コンサルティングをコーチングに不可分なものだと理解すれば、実際のセッションではカウンセリング・コンサルティングが主役で、コーチングはむしろ脇役であるのが実情ある、とわかるでしょう。しかし脇役でもコーチングは助言全体に「自律的行動を促す」という効果を持たせるという意味では有意義であり、助言の価値をうんと高めるものであるわけです。

このあたりの見解は人によって温度差はあると思います。しかし、コーチングを他の助言手法と混ぜて使う、という点については、一般社会人からクライアントを取っているコーチの多くが肯定的であろうと想像します。少なくとも私はそうです。

結論:
実際のパーソナル・コーチングではカウンセリング・コンサルティングが主役で、コーチングはむしろ脇役というのが実情である。コーチングが主役になるとクライアントは違和感やストレスを感じることが多い。


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 2003 Yoshiaki Sugimoto