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助言手法にこだわるな

ご存知のように、助言手法にはカウンセリング、コンサルティング、そしてコーチングがあります。この3つは助言をアプローチのしかたから分類したと言えます。

特にカウンセリングやコーチングでは、○○という資格がある、□□から認定を受けた、△△コースを修了した、というのが必ず引き合いに出されます。それは体系立てて基礎から学んだ、ということ示すもので、意義のあることです。ですが、その結果、自分が学んだ助言手法のイデオロギーに自縛されている人が少なからずいます。それでは本末転倒だと言いたいのです。

答えはその人に備わっている、これは真理です。傾聴こそ大切、これもその通り。しかし、それがイデオロギーになっているところが、全くもの足りません。イデオロギーゆえに自在性に欠け、人間的愚鈍さを感じざるを得ないのです。さらには、イデオロギーが愚鈍さの言い訳になっているように思われます。

現在カウンセリングとして提供されているサービスの実情は、ひたすらクライアントの言うことに耳を傾ける「傾聴」という手法が主流です。だから提案は基本的にしない。答えはその人に備わっていると考えます。コーチングも多くはそうです。前述したように、「答えはあなたのなかにある」という金科玉条に安住して、提案ができない人間力の不足した助言者が多いのが実情です。

私個人はそうしたカウンセリング・コーチングを体験して来ました。意義なし、とまでは言いませんが、「傾聴」に終始するやり方にあまり積極的な価値が認めらないのです。

コーチングと言っても、カウンセリングの要素もコンサルティングの要素も必要なのです。助言は総合的に助言全体でとらえるのが正しい、と私は信じるのです。イデオロギーめいた手法の体系はあくまで二義的なものです。

クライアントにしてみれば、どんな手法でも結構、それで悩みや問題が解決して、自立できて、自分の夢が実現すれば、手法なんぞ何だっていいはずです。

資格や認定があっても、良くない助言はいくらでも存在します。良くない助言とは、救済力のない助言です。基本的に救済力のない助言は、買ってもらえない、続かない、残らない、のです。救済力のない助言は、いかに美辞麗句を弄そうと、価値がないと言わざるを得ません。

では、理想の助言とはいかなるものでしょうか。それは自在性のある、なんでもありの手法でしょう。カウンセリング、コンサルティング、そしてコーチングを相手に応じて縦横に駆使する、その結果、相手が真理に目覚めて自立する、それを可能にするのが助言者の知恵です。

結局、助言者の助言がどれほどの自在性を持つか、どれほどの救済力を持つか、その結果クライアントがいかに自立できるか、これが助言の価値です。

助言者がどれだけの自在性を持つか、これが助言の格を決定するのです。言い換えれば自在性のない助言者ほど、救済力がないということになります。

結論として、自在性のある、なんでもありの手法こそ、本来の正しい助言なのです。手法は二義的なもので、そんなものにこだわるのは本末顛倒なのです。悩める一般社会人相手の助言では自在性ある救済力こそが理想で、クライアントから真に求められることなのです。

とはいえ、私を含めて、凡人にはなかなか到達し難い境地ではあります。こうした方向性だけは押さえて、後は各自で自分の持ち味を磨いて行けばそれでいいのだと思います。

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