朝、川路へ、昨夜認置たる書を遣せしに、今夕は在宿にて待べきよ
し申来る、
○登殿、召されて御前へ出つ、昨日、司馬之介かく\/申せし旨抔
言上し、幕府御移替被為済たれ共、今に一善政のあらせられず、何
*
とぞ一新更張の事、 君上より閣老へ御書を以て仰入られあらまほ
しきことなり、用と不用とは、将軍家並閣老にある事にて侍れば、
君上にては君上の御職を尽させられ度申上る、
○川路の書、呈覧、
○大阪異聞、斎藤弥九郎より聞たるまゝ筆し、呈覧、
○平八郎の密書、早く御覧せられ度思召ける條、韮山江川へ申遣す
べきよし仰を蒙りぬ、
○七ツ時過、川路を訪ひ、御筆の御詠歌並彪へ玉ふ所の御書をも贈
りれるに、川路感激いふもさらなり、 止戈纂要一冊借りて帰れり、
これは騎馬鉄炮を再興あり度よし、川路物語けるゆゑ、それは某も
兼而同意のよし申たるゆゑ、この書をかしてけり、
○高橋太郎左衛門来る、
○上総の水車工久次来る、
○戸田、跡部二子来り談、夜半に至る、
|