Я[大塩の乱 資料館]Я
2008.11.14修正
2000.6.22

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「大 塩 中 斎」 その6

井上哲次郎 (1855−1944)

『日本陽明学派之哲学』冨山房 1900より
(底本 1908刊 第6版)



改行を適宜加えています。

第三篇 大塩中斎及び中斎学派
第一章 大塩中斎 
第一 事 蹟
 (6)

天保三年の六月に至りて古本大学刮目七巻を脱稿して上木せり、是れを彼れが最初の著作となす、

然れども彼れ此書を「梱外不出之書」と名づけて、決して門人以外に示さゞりしといふ、

此歳の六月中斎、藤樹書院を訪へり、其事頗ぶる注意を惹くに足る故に、左に箚記中より抄録せん、

云く、

此行や中斎、藤樹の遺跡を訪ひ深く感ずる所あり、加之帰路颶風に遭ふて反りて良知の旨意を体認するを得たり、

其後彼れは数回小川村に赴き、藤樹書院に村民を集めて良知の学を講ぜりといふ、


井上哲次郎「大塩中斎」その5その7
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