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大塩の乱関係史料集目次

　　　　　　　　　　　　　　　　大坂町奉行支配所
　　　　　　　　　　　　　　　　　同国八部郡兵庫津西出町
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　家持
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長太夫

右之もの儀、大塩平八郎不容易企いたし、人気を為靡候計策を以、救民之手段と偽唱候儀は不存、兼而書籍代として、同人手元江差出置候金子を以、追々買調候書物、平八郎一己之存寄ニ而売払、右代金施行に差出候を、不心能存候折�ﾈ、金子借用之儀、申越、一応及断候上は、貸金出入出訴に罷出候身分、町奉行組屋敷等江は、立入間敷処、猥に同人方江罷越、及面会、猶又断之挨拶申述候節、平八郎儀、窮民救方之儀、深切に論聞候趣に申欺候を、実に仁慈之取計と心得、員数を減、出金致し、殊四海困窮ニ付、救方随身之用向可承旨之誓書差出候様、同人申聞候を、如何之儀とも不心附、猶増金可為致手段を以申聞候儀と心得、右誓書江調印いたし、以後平八郎存立之趣相咄候ハゝ、必定仰天可致旨申聞候期に至、初而怪敷儀と心附候ハゝ、猶事実相探、早速可訴出処、同人儀、兼而大坂表町人共、驕奢に長し候由噂及ひ、憤居候儀も有之候間、必定手強之所業を以、右町人共より無体に金子為差出品に寄り、不穏取計をも可致企と相察、殊右誓書文段之趣意、此上多分之借用金懸候程は難計存候迄ニ而、対　公儀候儀とは不心得候迚、其儘に打過候始末、不埒に付、過料銭拾貫文可申付処、日数入牢ニ付、令宥免、不及咎之沙汰、