高野真遜編 忠愛社 1886 所収
見出しは内容から、管理人がつけたものです。
本文には、適宜読点を入れています。
| 大塩平八郎大坂ニ於テ暴動ノ始末 白井彦右衛門 |
小堀主税御代官所
河州茨田郡
守口町
百姓
彦右衛門
右のもの儀、大塩平八郎民を救候手段存立、大坂市中豪家之町人共貯金取上、貧民江分遣候積之企に、親孝右衛門も同意いたし候趣同人申聞、不容易儀に候得共、親之悪事訴出候儀歎ケ敷存、折を見合諌言可致と忽セ打過、殊平八郎徒党を催、放火乱妨およひ、捕方人数に被打立迯去候由承、初而右企之本意相弁候後、尊延寺村次兵衛弟才次郎儀、平八郎加勢として人足共大勢引連、銕炮竹鑓等為持駈附候積、此もの宅江立寄候ハゝ、差押可訴出処、孝右衛門不届露顕を厭ひ、平八郎敗走之次第、才次郎江咄聞、異見およひ、其節同人持越候右銕炮竹槍預呉候様任申、不筋之儀と乍心附、右品為取隠、内分にいたし置、追而罪科難遁存姿を替、所々忍ひ立廻罷在候始末、不届ニ付、重追放可申付処、依父之科遠島、
「大塩の乱関係史料集」目次