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『大塩の乱関係資料を読む会会報 第29号』


1999.9.27

発行人 向江強/編集 和田義久

◇禁転載◇

 
    目   次

第122回 例会報告
(15)桜井代五郎より来備図
(16)荻野流鉄炮町着之写
●坂本鉉之助関係資料
●坂本鉉之助関係論文

○「中斎逸話」
○1999年歴史セミナー 第4回「奉行・与力・同心」

 第122回 例会報告

 第122回例会(『塩逆述』からは第54回)は8月30日に開催19人が参加、巻之六下の20丁から最後まで進んだ。これで巻之六を読み終えた。昨年の11月から数え、9回、9カ月を要した。

(15)桜井代五郎より来備図

 これは、大塩関係の資料によくみられる「大塩一党の旗印」(天照皇太神宮・救民・五七桐の紋所)と陣建てである。その名前には間違いと思われるものも幾つか含まれていた。ただ、興味深いのは、自害の者と行衛不明者をチェックしていることである。

(16)荻野流鉄炮町着之写

 これは、天保8年10月26日、堺の七堂ケ浜で実施された荻野流鉄砲の町打の覚え書きである。遠藤但馬守の配下坂本鉉之助らの鉄炮や大砲の演習である。大変興味深い資料なのだが、今一つ町打ちの概要を理解していないので、要領は得なかった。鉉之助関係の文献をあたったが、わからなかった。

●坂本鉉之助関係資料

  1. 「咬菜秘記」(岡本良一『大塩平八郎』1975.9)
  2. 岡光夫「坂本鉉之助の書簡−郷里の先輩に大塩の乱を伝える−」(同志杜大学経済学会『経済学論叢』第27 巻第3・4号 1979.3〉
  3. 3「天保八丁酉大坂異変之砌、玉造与力同心働前御吟味付明細書取 坂本鉉之助扣」(村上義光 中瀬寿一  「坂本鉉之助の眼に映じた、大塩事件鎮圧への時々刻々の動向」『大阪産業大学論集(社会科学編)」1989.9)
●坂本鉉之助関係論文
  1. 白井孝昌「大塩騒動と坂本鉉之勘」(「歴史研究」第173号 1975.6)
  2. 安斎実「大塩平八郎の乱における鉄鉋戦−大塩平八郎の大筒と坂本鉉之助の鉄鉋」(安斎実『砲術家の生活』 所収 1989.7
など

 
大塩平八郎七十年紀念

中斎逸話

「大阪朝日新聞」 明治三十九年四月二十日〜四月二十七日

(「論文集」に「中斎逸話」として収録しています)

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1999年歴史セミナ−


 1999年歴史セミナー
  第4回「奉行・与力・同心」
   講師 曽根ひろみ氏(神戸大教授)
 と  き 10月2日(土)2時〜4時
 ところ  ホテルアウィーナ大阪(06−6772−1441)
         天王寺区石ケ辻町19−12
             近鉄上本町南徒歩5分  

  参加費  1000円 
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●編集後記

 今号から体裁を替え、縦粗にしました。引用の史料など、横書きですと読みづらかったのではないか気がかりでした。▽朝日新聞の記事は、荻野準造氏の入力によるもので、3回にわたっての連載です。乞う御期待。▽前回話題になった鉄炮・大砲について、満藤久氏から『戦国武家辞典』を送っていただきました。例会で回覧します。(和)


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