Я[大塩の乱 資料館]Я
2008.6.2

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「大塩の乱新資料紹介」 その8

菊池真一

『甲南女子大学研究紀要 文学・文化編 第44号』
甲南女子大学図書・メディア委員会 2008.3 より転載

◇禁転載◇


  (掲載誌では、史料は、釈文のあとにまとめていますが、ここでは対照する形にしています。管理人)

史 料釈   文

 (九オ)            (八ウ)

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じいん  しうほう やふ          せう 寺院に宗法を破つてひそかに妾をかく   そうたちおゝ まふ僧達多くありしをのこらずめし取り ひどう         とか        せんあく たゞ 非道をきびしく科せしめ又は善悪を糺す     み           とゞけ  あくじ  おこなふ 役人の身にて有ながら不届の悪事を不行   のこ   からめとり おも つみ     さて 者と残らす捕取て重く罪せしめ扨又天下ニ おも   はつと  きりしたん  じやほう 重き御法度の切支丹の邪法をもつぱら おこな   あまた                  たいぢ 行ふ者数多ありしをこと/゛\く退治して」(八ウ)     しざい  おこな のこらす死罪に行ひける是によつて御上   かんなゝめ           めい     しの  けい の御感斜ならす諸役人の銘/\大篠を敬    わたく して其私しなきに其身をかへり見て桂八郎  もち                        しちう を用ひぬ人ぞなかりけるされば大坂市中        ざい            けんめう はもとより国々在々にても大篠の賢名     いぬうつわらべ かゝやき犬打童にても大篠/\とよびな   こゝ     せい せり爰に又文政八年の比大篠桂八郎が」(九オ)


 (十オ)            (九ウ)

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ねか            しちう       きんざい 願ひによつて大坂市中をはじめ近在村々        こ け      おの  こ    けうたい にすむやもめ後家または己か子なく兄弟   すこ   ゑんるい     みから  しん なんしう なく少しの縁類もなく身柄一身の難渋者    ゑ           よう を御撰らみありし所漸/\廿八人ありこの      すく          まへ 難渋者へ御救ひとして一人前一日百文ツヽ   さた    み        くだ      みな と御定め其身一代の間下し給ふ是皆大篠  はか の計らひなり其難渋ものどもおもひよらざる」(九ウ)     まこと  ゆめみ      ち 事なれば誠に夢見るこゝ地してうれし           なみた なか    かみ  めうか さのあまりありがたき涙を流し御上の冥加  はい       じんしん ふく     しあわせ を拝し大篠の仁心に伏して其仕合をよ ろこびける   さくしや                  はか   作者曰大篠かゝる事をねがひ計ら      わかじんしん   ひしは我仁心を諸人にこらしめんが   ため       このころ   たいもう   為かまたは此頃より大望のこゝろざし」(十オ)


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