Я[大塩の乱 資料館]Я
2007.8.10

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「大塩の乱関係論文集」目次


『大 塩 平 八 郎 』 その196

幸田成友著(1873〜1954)

東亜堂書房 1910

◇禁転載◇


 余説 (1)


センスマル
ハライソ



善次丸


善主麿

本文六六頁にセンスマルハライソの意味は不明としておいた、其                  キリシタン 後偶然洛水一滴抄といふ本を見たら、切支丹制禁の事を書いた一 節中に、「てうすと申候は本尊の名て、毎々善次丸と称申候」と あつて、善次丸はセンスマルの宛字であることを知つた、本月京 都へ来て文科大学の新村教授に面会し、此事を話したら、センス マルは又善主麿とも書く、センスは耶蘇、マルは聖母マリヤ、ハ ライソは極楽の義にて、聖主聖母を崇信して極楽に至る義ならん と言はれ、成程と感じた、但し水野軍記及びその門人等は単にセ ンスマルハライソと唱へる丈を知つて、其意味は知らなかつたで あらうと考へる。


『大塩平八郎 』その40


「大塩平八郎」目次5/ その195/その197

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