増補孝経彙
註
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三子標釈増補孝経彙註は天保六年書林の出版に繋り、中斎の著述
中最初から洗心洞塾の蔵版で無かつたものはこれ一つである、明
の江元祚の今文孝経彙註を底本とし、黄石斎の孝経集伝を以て増
補し、更に欄外に王陽明・楊慈湖・羅近渓三氏の説を録したのが、
本書で、時に中斎自身の按語をも加へてある。
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三子標繹増補孝経彙註は天保六年書林の出版に繋り、中斎の著
述中最初から洗心洞塾の蔵版で無かつたものはこれ一つである。
明の江元祚の今文孝経彙註を底本とし、黄石斎の孝経集伝を以て
増補し、更に欄外に王陽明・楊慈湖・羅近渓三氏の説を録し、時
に中斎自身の按語を加へてある。箚記附録抄によつて中斎の交友
を知り得るやうに、本書巻末に掲げた参訂受業生の名簿により、
中斎の重なる門人を知り得る。
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