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大塩の乱関係論文集目次

大塩平八郎挙兵余聞（其二）

湯 武 両 聖 王　　　　 　　 天照皇太神 　　 　　　　　　東 照 大 権 現

先祖へ対しては不香の物 大きな菓子碗　徒党を結び湯葉町中ひつ栗 吹田神主腹切鱒マス 川さきから焼物いつこうやく鯛 重引恐れて舌をまき鯣 大筒引いて車海老

如月十九日二十日不時の御客
何の為に こんなもの 鱠	どうした訳やら 白髪大根 しらはた先きに 　おしたで 町中へ大筒 いわし コリヤ、マアドウ 生姜 ぬき身 剣	大筒でやたらに火を 汁 おつけ 一寸でもかゝりのものは おめし	金持ちの蔵を 粒椎茸 ゑらい目に 鮎 瀬田ハ首くゝる ゑらい 大根味噌漬
大将大塩 平皿	火消しは火事場へ 鯖マス いのちからがら 竹の子 たれの為に 椎茸 らつちも 根芋	先祖へ対しては不 香の物 大きな 菓子碗	徒党を 結び湯葉 町中ひつ 栗 吹田神主腹切 鱒マス
台引	火事場へ 煮抜き玉子 さてさて くわゐ 鉄砲火縄に 　漬さんせう	川さきから 焼物 重引	いつこうやく 鯛 恐れて舌を まき鯣 大筒引いて 車海老

大塩乱の為めに、類焼したる家数竃数等を掲ぐれ ば、棟数にて一万八千二百五十六軒

家数　三千三百八十九軒
竃数　一万二千五百七十八軒
明家　一千三百六軒
穴蔵　百三ケ所
土蔵　四百十一ケ所
納屋　二百三十ケ所

又其類焼区域を東西の間数にすれば七百六十五間 南北の広さ千十間にして、死人、怪我人は数知れ ず、而して其類焼したる建物の重(おも)なるものは

東照宮并に別当建国寺
代官屋舗（谷町一丁目）一ケ所
破損方屋舗　十軒
鉄鉋組屋舗　十軒
牢屋舗（松屋町通）　一ケ所
川崎東西組与力屋舗
　（但大塩、小泉、瀬田屋舗共）
西町与力屋舗　三十九軒
東同心屋舗（四十九軒）
　（但し渡辺、吉見、近藤屋舗共）
西組同心屋舗二十六軒
御弓組屋舗十七軒
尼崎又右衛門居宅
総年寄居宅　　四軒
　(但し北組井吉、南組金谷、天満組今井、中村）
銀座役所（内両替町）一軒
秤座役所（高麗橋一丁目）一軒
天満組惣会所　一軒
櫓　三ケ所
　（但し高麗橋西詰両角、平野町堺筋西北角）
蔵屋舗　八ケ所
　（但し尾州、右京、藤堂、蒔田、紀州、船越、本多、石川等の諸屋舗）
金銭相場所（北浜一丁目）一ケ所
呉服店　三ケ所
　（但し三井、岩城、恵比須屋）
神社　四ケ所
（坐摩宮御旅所（弥兵衛町）
　神明宮其外小宮共（内平野町）、
　天満天神宮社内の地主、大将軍社、蛭子社、伊勢両皇太神宮、
　宇賀神社、和歌三神社、霊符神社、吉備太臣社、稲荷社二ケ所
　其他小宮数々并に神輿蔵、倉庫参篭舎、絵馬掛二ケ所、富突二ケ所、　
　芝居小屋二ケ所、　のぞき店五ケ所、講釈場三ケ所、
　見世物小屋二ケ所、浄璢璃小屋　ケ所、借馬所一ケ所、遊所三ケ所、
　其外商人店、茶店数知れず）
山村与助居宅　半焼
制札場三ケ所
　(但し高麗橋西詰、今橋東詰、八軒家浜)
俵物役所（北浜一丁目）　一軒
過書船方役所（問屋町浜）一軒
用場　　二ケ所
橋　　　四ケ所
　（但し公儀の橋、天神橋高麗橋、町橋は今橋葭屋橋）
道場　二十四ケ所
釣鐘屋舗（鐘楼とも）一ケ所
火の見半鐘　十四ケ所
唐薬種相場所（平野町一丁目）一ケ所
髮結所　二十ケ所
神主屋舗　十軒
寺院　十五ケ所
　（智恩院派、専倉寺、大信寺、蓮朝寺、長徳寺、
　　九品寺、善導寺、超泉寺、大鏡寺
　　○曹洞宗、龍海寺、宝縁寺、栗東寺
　　○妙心寺派、瑞養寺
　　○真言宗、宝珠院
　　○東派、仏照寺
　　○西派興正寺、外に御堂二ケ所）
鉄鉋方元屋舗　一ケ所
天神社地　　一ケ所
町数　　百十三所
郷所　　六ケ所

如月十九日初会 　　川崎四軒家敷陽明閣に於て　大塩催し
待合	泰すふ好	火出し	珠　光　割
床	無事是貴人 市中安楽庵	高運両聖	堀伊賀守伝来
釜			鉄鉋あられ
風爐			天下一惣どう
炭斗			東　　　組
香合			世上難儀一統
炮碌			大　火　焼
花入	【金各】立の花	玉蔭から草	中　斎　舟
水差	焔硝好【金各】引車		徒　党　大　筒
茶入	袋吉野藤道	瀬田藤四郎二代目	つ　る　く　び
茶碗	境淡路守【金各】鎧鎧捨		井　　　戸
建水			ま　け　も　の
菓子			負　け　方
惣菓子			みよしの宿り木
以上