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大塩の乱関係論文集目次

大塩平八郎挙兵の顛末（其八）

　　　遠藤但馬守家来
　　　　　　　 用人　　畑佐秋之輔

右は、御定番両組附添ひ、山城守御役所へ罷越候の処、同人出馬の節、馬前に相立ち、淡路町一丁目筋にて打払ひ候節は勿論、同所二丁目境筋にて双方烈敷打合に相成候混雑の場所、第一に相進み、与力同心共頻りに為励候故、一同勇々敷相進み、格別神妙の働仕候間、一廉の規模相立候様御沙汰被成下候様奉願上候

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　　　同組同心
　　　　　　　 二十一人

右の者共、悪徒共散乱仕候後、山城守消防差図召捕旁見廻り候節召連、格別出精仕候小給の者の儀に付、相応の御手当被下置候様奉願上候

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　　　同組同心
　　　　　　　 二十二人
　　　同組与力
　　　　　　　 二　　人

右名前の者共は、翌廿日河州守口村吹田村辺へ悪徒共寄集候趣注進御座候に付、御手前樣へ申上、御差図の上、松平遠江守人数并但馬守へ御談の上、右与力同心共被差向候処、右人数押行候儀、相移候哉、散乱仕、悪徒共見当不申、吹田村神主宮脇志摩儀、平八郎叔父に御座候間、右方にて平八郎忍居候哉の見込も申含置候間、遠江守人数并右与力同心共志摩居宅を取囲候処、自殺仕候に付、一同引取申候、
一体遠江守人数早速差出、先格の通、御城追手前相囲居候処、尚又俄に守口村迄人数引分出張仕、至極手配行届候間、一廉の規模相立候様御沙汰御座候様奉願上候、
尤但馬守組与力同心共は、前日より相働候上、尚又遠方迄出張仕骨折候事に御座候間、相応の御褒美御座候様奉願上候

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　　　同組同心
　　　　　　　 三十六人

右の者共代官所へ相囲申候、勿論玉造御門の相囲仕候事共代合候得共、十九日廿日廿一日迄は一同夫々休足仕候間も無御座候、格別出精相働候事に御座候間、小給の者の儀に付相応の御手当被下置候様奉願上候

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　　　米倉丹後守組与力
　　　　　　　 広瀬治左衛門

右は伊賀守附添罷出、同心共打払差図仕候

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　　　同組同心
　　　　　　　 三十人

右の者共、前同様悪徒共鉄砲打掛候に付、島町祓筋にて打払、秋山新太郎儀は、平野町松屋町筋迄相進、 尚又打払、其後一同本町橋川筋夫々へ代り合相囲、翌廿日夕方迄同所相囲候烈敷場所出精仕候に付、相応の御褒美被下置候様仕度奉願上候

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　　　同組同心
　　　　　　　 三十人
　　　同組与力
　　　　　　　 十八人

右の者共、京橋口御門并山城守御役宅其外近辺相囲、本町橋筋へ代り合、翌廿日夕方迄相詰、昼夜骨折仕候小給の者共に御座候間、相応の御手当被下置候様仕度奉願上候

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　　　御鉄砲奉行石渡彦太夫組同心
　　　　　　　 十九人
　　　同　　御手洗作右衛門組同心
　　　　　　　 十人

右の者共、御鉄砲御道具類諸向渡方取扱、翌廿日迄私共御役所近辺代り合相囲、昼夜骨折相励候に付、小給の者共に御座候間、相応の御褒美被下置候様仕度奉存候、
右諸組、昼夜骨折相働候内、但馬守組の儀は、別て勤功有之、其外何れも出精骨折候儀に付、向後励発の為にも御座候間、厚被仰上候様仕度奉願上候

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根本善右衛門儀も、御差図の上支配所人足共召連、消防至極出精仕、且又平八郎へ加担仕候同人支配所百姓共召捕方も行届き、格分出精仕候、依之此段申上候以上

　　四月