Я[大塩の乱 資料館]Я
2012.9.28

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「大塩の乱関係論文集」目次


『大塩中斎空虚の哲理』

その36

高田集蔵

立正屋書房 1925

◇禁転載◇

三、宗教的修練
 (其四)(5)
管理人註
   

   古の高士  古の高士は心を「道」の深処に涵し  その微妙をさとり幽玄を体しき  あゝ誰か彼れが造詣の深きを測らむ  彼らの造詣まことに測り難かれど  こゝろみにその形容の彷彿を描さむか       あゝいかに憚れるかな  彼らは冬、河を徒渉する人に似たり  あゝいかにをのゝけるかな  彼らは四隣を虞るゝ人に似たり  その儼乎として慎めるさまは  賓客の威儀を正せる如く  その融爾としてくつろげるさまは  氷の将に釈くけなんとするが如し     あらき  彼らは樸の如く素純に  谷の如く虚心なり  而して濁水の如く        つゝ    あら  揮然其の徳を韜みて見はすことなし

























儼乎
(げんこ)
おごそかでい
かめしいさま


『大塩中斎空虚の哲理』目次/その35/その37

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