Я[大塩の乱 資料館]Я
2009.3.9

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大塩の乱関係論文集目次


「大塩中斎」

その45

高瀬武次郎 (1868−1950)

『日本之陽明学』榊原文盛堂 改訂 1907 所収


◇禁転載◇


 識見(1)
  其一 卑名利
管理人註

    

 識見   其一 卑名利                   ナレバ ク テ   ク ヲ   レハ ナラ 中斎曰く、「功名富貴錦覈陥也。心虚則能見以避之。不虚   テ シテ  エ  テ   スル    カラ 則視而不見。踏而死者不少矣。鳴呼。虚哉虚哉」。と、又曰        ハ    タ レ スルノミ ソ      ヲ レ ン く、「丈夫之業聖賢惟是期耳。何富貴利禄之羨」。と、利の為 めに屈せす、欲の為めに熱せす、徹頭徹尾、虚心平気たらん者、 必す大事業に当るに足らん。若し功名富貴の為めに事を謀らば、 是れ実にに陥る者なり、中斎が蹶起して聖賢の業に従事して、 利禄を羨望せざりしは、丈夫の所為と謂つべし。

    
  


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