山田準『洗心洞箚記』(本文)117 Я[大塩の乱 資料館]Я
2010.1.24

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『洗心洞箚記』 (本文)

その117

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

上 巻訳者註

            はつらつ 一四五 雨余池満つ、一魚溌剌として、誤つて身を地      てんてんはんそく   あり    せ      きつぱん  に投じ、展転反側し、蟻既に攻む。予喫飯し了り、                びんじ          か  偶々池辺を歩み、其の状を看、憫爾として蟻を駆り、      これ        ぎよ\/やう\/  手づから諸を池に帰らしむ、圉圉洋洋として以て沈        没せり。喟然として嘆ずること之を久しうす。因て        めいすう  遂に謂はゆる命数の命を心悟す。   雨余池満、一魚溌刺、誤投身于地、展転反側、   蟻既攻焉、予喫飯了、偶歩池辺、看其状、憫   爾駆蟻、手帰諸池、圉圉洋洋以沈没、喟然嘆   久之、因遂心悟所謂命数之命矣、



溌剌。勢よく、
はねる。



圉々。体の伸
びぬ姿、洋々は
元気よき貌。

命数の命。正
命に対して、吉
凶禍福の命を請
ふ。


『洗心洞箚記』(本文)目次/その116/その118

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