山田準『洗心洞箚記』(本文)137 Я[大塩の乱 資料館]Я
2010.4.15

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『洗心洞箚記』 (本文)

その137

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

上 巻訳者註

     人     きしやう           ぎやうし 一六六 或太虚の気象を問ふ。曰く、天は則ち仰視す、  即ち太虚なり。人は則ち言ひ難し。言ひ難きにあら  ず、其の人未だ嘗て見ず、故に言ひ難きなり。然れ                のう      ふのう  ども古人に於て或は之を見る。能を以て不能に問ひ、   た      くわ                多を以て寡に問ひ、有れども無きが如く、実つれど   むな           をか         かう  も虚しきが如く、犯せども而も校せず、是れ乃ち太  虚の気象なるか。   或問太虚之気象、曰、天則仰視、即太虚焉、人   則難言矣、非言、其人未嘗見、故難言也、   然於古人或見之、以能問於不能、以多問   於寡、有若無、実若虚、犯而不校、是乃太虚   之気象也歟、










論語泰伯篇に
出づる曾子の語
なり、葢し顔回
を評す、校は計
校なり対抗なり。


『洗心洞箚記』(本文)目次/その136/その138

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