山田準『洗心洞箚記』(本文)177 Я[大塩の乱 資料館]Я
2010.8.20

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『洗心洞箚記』 (本文)

その177

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

下 巻訳者註

   たんだいめつめい    こみち         う 二八 澹台滅明行くに径に由らず、迂と雖も心安し。           したが  心安きは即ち良知に率ふなり。もし行いて径に由       しやう  れば、則ち捷と雖も心安んぜず。心安んぜずば、  即ち良知を欺くなり。公事には則ち其の室に至る。  公事に非ざれば則ち其の室に至らず。良知の是非  分別此の如し。子游斯の人を取る、亦た其の善を  好むの良知を致せるなり。   澹台滅明、行不径、雖迂心安、心安即率   良知也、如行由径、則雖捷心不安、心不   安即欺良知也、公事則至於其室、非公事   則不於其室、良知之是非分別如此、子游   取斯人、亦致其好善之良知也、


澹台滅明云々。
論語雍也篇に、
子游が其の採用
した澹台滅明の
人物を評して、
行くに径に由ら
ず、公事にあら
ざれば自分の室
に至らずといへ
り。

●捷。敏捷。


『洗心洞箚記』(本文)目次/その176/その178

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