山田準『洗心洞箚記』(本文)186 Я[大塩の乱 資料館]Я
2010.9.1

玄関へ

大塩の乱関係史料集目次


『洗心洞箚記』 (本文)

その186

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

下 巻訳者註

            こく 三七 方寸の虚は、太虚と刻も通ぜざるべからざる       へだ          せい  なり。もし隔たりて通ぜずば、則ち生人にあらざ            いま  るなり。何となれば、今物を以て口中を塞げば、        とざ  即ち方寸の虚閉されて呼吸絶え、忽ち死人と為る。          こく  故に方寸の虚は、刻も太虚に通ぜざるべからざる                  なり。是れ他なし、太虚は即ち心の本体たるを以  ての故なり。亦た何ぞ疑はんや。   方寸之虚、与太虚刻不通也、如隔而   不通焉、則非生人也、何者、今以物塞乎   口中、即方寸之虚閉、而呼吸絶矣、忽為死   人、故方寸之虚、不刻不於太虚也、   是無他、以太虚即心之本体故也、亦何疑也   哉、



刻。一刻寸秒
といふ如し。








人は天にして、
人の心は天の太
虚を本根本体と
す。


『洗心洞箚記』(本文)目次/その185/その187

大塩の乱関係史料集目次

玄関へ