山田準『洗心洞箚記』(本文)221 Я[大塩の乱 資料館]Я
2010.10.19

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『洗心洞箚記』 (本文)

その221

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

下 巻訳者註

   しんちよう              七六 清朝の学者は、多く良知を貴ばず。他にあら      かみ  にく     おもね  ず、是れ上の悪む所に阿るのみ。上の悪む所は、                       しん  亦た他にあらず。良知即ち孝弟のみ、士人もし真        つく       おのれ          あ  に孝弟の心を尽さば、則ち其の己に害あること勝  げて言ふべからざるものあり。之を悪むは此れを       あゝ  以てなり。吁、勢にあらざらんや。   清朝之学者、多不良知、非他、是阿上   之所悪而已矣、上之所悪、亦非他良知即孝   弟而已矣、士人如真尽孝弟之心、則其害乎   己勝言、悪之以此也、吁、   非勢乎、



上。清朝をい
ふ。清の朝廷は
隕明学を好まず。

孝弟は良知の
発したるもの。

己に害云々。
真に孝弟の心を
尽さば、清朝に
臣服せず。故に
害あり。


『洗心洞箚記』(本文)目次/その220/その222

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