山田準『洗心洞箚記』(本文)26 Я[大塩の乱 資料館]Я
2009.5.2

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『洗心洞箚記』 (本文)

その26

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

上 巻訳者註

        きんふう かんせい 三六 功名富貴は錦覆の陥なり。心虚なれば則ちよ   く見て之を避く。虚ならざれば、則ち視て見えず、   踏みて死する者少なからず。鳴呼虚なるかな、虚   なるかな。    功名富貴、錦覆陥也、心虚則能見以避之、    不虚則視而不見、踏而死者不少矣、鳴呼、    虚哉虚哉、 三七 春夏秋冬は太虚より来り、以て万物に終始して、   循環して息まず、毫も跡なきなり。仁義礼智は此        れと一般なり。故に心虚なれば則ち之を天と謂ふ、   大言にあらざるなり。    春夏秋冬、自太虚来、以終始万物、而循環    不息、毫無跡也、仁義礼智与此一般、放心虚    則謂之天、非大言也、



錦覆の陥。
錦もて覆へる、
人を迷はすおと
し穴。
















一般。同様の
意


『洗心洞箚記』(本文)目次/その25/その27

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