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四三 陽明先生の良知を致すは、知つて行はざる者の
●
為めに之を発するなり。是れ朱門末学の弊を救へ
るのみ。而て行はずして徒に良知を語る、則ち但
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だ其の学者之を責むるのみにあらず、塗の人と雖
てい
も、詆笑す宜し。
陽明先生之致 良知 、為 知而不 行者 発 之也、
是救 朱門末学之弊 已矣、而不行 而徒語 良知 、
則非 但其学者責 之、雖 塗之人 詆笑、宜矣、
これ
四四 火は石より出づ、諸を始めに慎まざれば、則ち
や これ び
延焼して以て屋を焼く。才は心より出づ、諸を微
● うしな
に慎まざれば、則ち詐誕して終に徳を亡ふ。
火自 石出、不 慎 諸始 、則延焼以燎 屋、才自
心出、不 慎 諸微 、則詐誕終亡 徳、
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●致。拡充到底
的に実行す。
●朱門。朱熹の
門。
●塗の人。道路
を通る人。
●詐誕。うそ、
ほら。
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