山田準『洗心洞箚記』(本文)33 Я[大塩の乱 資料館]Я
2009.5.21

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『洗心洞箚記』 (本文)

その33

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

上 巻訳者註

                      四六 子曰く、我れ未だ剛者を見ずと。剛は即ち地雷             復の初爻なり。或対へて曰く、申と。子曰く、                         や慾あり、焉んぞ剛を得んと。慾は即ち天風   の初爻なり。是の故に君子は独を慎みて以て慾を   変じて剛と為す。剛は天徳なり。天徳に帰して、   父に事ふれば始めて孝なり、君に事ふれば始めて   忠なり。否らざれば則ち偽孝偽忠の行を免れざる   なり。    子曰、我未剛者、剛即地雷復之初爻也、    或対曰、申、子曰、也慾、焉得剛、慾即    天風之初爻也、是故君子慎独以変慾為剛、    剛天徳也、帰乎天徳、事父始孝矣、事君    始忠矣、否則不偽孝偽忠之行也、



論語公冶長篇
に見ゆ。

地雷復。震下
坤上の復の卦に
して、一陽来復
陽剛の義あり。

天風。巽下
乾上のの卦に
して、初爻は初
めの横画。陰始
て下に生して陽
と遇ふ。


『洗心洞箚記』(本文)目次/その32/その34

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