山田準『洗心洞箚記』(本文)4 Я[大塩の乱 資料館]Я
2009.1.21

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『洗心洞箚記』 (本文)

その4

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

上 巻訳者註

  これ            これ  しよ   ちよう     諸を身に本づけ、諸を庶民に徴し、諸を三王に考     あやま                  もと   へて謬らず、諸を天地に建てて悖らず、諸を鬼神    たゞ                        よ    まど   に質して疑ひなく、百世以て聖人を俟つて惑はず                     のち  しやう   と。人の一言一動、必ず此の如くにして後心性晶   りやう               ぱん      も  しじやう   亮広大、天地日月と一般なり。若し私情に従ひ、    がい                       むね     と   我意に任せ、以て言動せば、則ち胸万巻に富むと          しよこ    たつと   雖も、要するに書庫のみ、貴ぶに足らざるなり。    本諸身、徴諸庶民、考諸三王而不謬、建    諸天地而不悖、質諸鬼神而無疑、百世以俟    聖人而不惑、人一言一動、必如此而後心性晶    亮広大、与天地日月一般、若従私情、任我    意、以言動、則雖胸富万巻、要書庫而已、不    足貴也、


諸を身に本づ
け云々。六句中
庸に出づ。

三王。夏殷周
三代の聖王。

晶亮。明かに
透徹す。




書庫。書の意
に通ぜず、書物
な記誦するのみ、
是れ書の庫に同
じ。


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