●これ これ しよ ちよう ●
三 諸を身に本づけ、諸を庶民に徴し、諸を三王に考
あやま もと
へて謬らず、諸を天地に建てて悖らず、諸を鬼神
たゞ よ まど
に質して疑ひなく、百世以て聖人を俟つて惑はず
のち ●しやう
と。人の一言一動、必ず此の如くにして後心性晶
りやう ぱん も しじやう
亮広大、天地日月と一般なり。若し私情に従ひ、
がい むね と
我意に任せ、以て言動せば、則ち胸万巻に富むと
●しよこ たつと
雖も、要するに書庫のみ、貴ぶに足らざるなり。
本諸身、徴諸庶民、考諸三王而不謬、建
諸天地而不悖、質諸鬼神而無疑、百世以俟
聖人而不惑、人一言一動、必如此而後心性晶
亮広大、与天地日月一般、若従私情、任我
意、以言動、則雖胸富万巻、要書庫而已、不
足貴也、
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●諸を身に本づ
け云々。六句中
庸に出づ。
●三王。夏殷周
三代の聖王。
●晶亮。明かに
透徹す。
●書庫。書の意
に通ぜず、書物
な記誦するのみ、
是れ書の庫に同
じ。
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