おのれ ●
六五 己に反し之を独知に問うて、則ち未だ嘗て進み
● けん
取ること狂者の如く、為さざる所あること狷者の如
はぢ
きの志あらずば、恥と謂ふべし。而て日に書を読み、
だん ●きようげん
理を譚ずるも、究竟郷愿に終らんのみ。
反 己問 之独知 、則未 嘗有 進取如 狂者 、有 所
不 為如 狷者 之志 、可 謂 恥矣、而日読 書譚 理、
究竟終 乎郷愿 、而已矣、
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●独知。心を謂
ふ。
●狂者云々。狂
者は進んで取り
狷者は為さざる
あり」とは論語
子路篇に見ゆ。
●郷愿。郷中に
て謹愿者と褒め
らるる偽君子。
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