● のち
七三 止るを知つて、而て后実に先後する所を知る。
実に先後する所を知るを似て、故に実に修身の本た
るを知るを得。此れ之を知の至りと謂ふなり。知を
致すは其の知を事事物物に致すなり。是の故に止る
を知り、先後を知り、本を知る、此の三知は、大学
いづく
の訣なり。もし止るを知らずんば、安んぞ先後する
所を知るを得ん。先後する所を知らずんば、安んぞ
本を知るを得ん。本を知らず而て知を致すを謂ふ、
●
則ち意見の知にして、良知にあらざるなり。
知止、而后実知所先後、以実知所先後、故
得実知修身為本、此之謂知之至也、致知、
致其知于事事物物也、是故知止、知先後、
知本、此三知、大学之訣也、如不知止、安得
知所先後、不知所先後、安得知本、不
知本而謂致知、則意見之知、而非良知也、
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●止。止るを知
るは、至善に止
るを知るなり、
以下大学を参照
せよ。
●意見の知。意
念上私見の知。
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