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七 顔子の屡々空しきは、心屡々太虚に帰するなり。
●なほ そく
而も猶一息あり。聖人は則ち始に徹り、終に徹る。
いちたいきよ
一太虚のみ。
顔子屡空、心屡帰乎太虚、而猶有一息、
聖人則徹始徹終、一太虚而已矣、
●おうしう か
八 日用応酬の間、仁義礼智信、五者一を欠けば、則
じんげんじんかう
ち人言人行に非ざるなり。人言人行に非ずんば、
うべ ● せ ●
則ち宜なるかな、人に攻められ、又た人を攻むる
こと。
日用応酬之間、仁義礼智信、五者欠一焉、則
非人言人行也、非人言人行、則宣乎、攻
於人、又攻人、
えいけつ もと かふく
九 英傑大事に当つては、固より禍福生死を忘る。而
たま\/ ● まど
て事 適 成れば、則ち亦た或は禍福生死に惑ふ。
学問精熟の君子に至ては則ち一なり。
英傑当大事、固忘禍福生死、而事適成、則
亦或惑禍福生死矣、至学問精熟之君子則一
也、
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●論語先進篇に
出づ、空の字、
普通貧空と説く、
こゝは霊空と見
る。
●一息。僅か一
呼吸の相違。
●応酬。応接行
事。
●人に非難せら
る。
●自己を反省せ
ず、人を非難す
る。
●気弛み慾生ず
るを以て。
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