じゆん ぎやく
九三 天地の道は、一順一逆のみ。順境の如きは則ち
こゝろ
心虚に帰せざる者と雖も、亦たよく応ず。而も逆境
に至つては、則ち心虚に帰する者にあらざれば、之
しばら
に応ずるに足らざるなり。姑く論語の首章を以て言
●がくしふ ●ほうらい やす
はば、則ち学習・朋来は即ち順境なり、故に猶易し。
● いきどほ
而て人知らずしてチらざるは、即ち逆境なり、故に
を
難し。然り而て虚心の君子之に処れば、則ち又た猶
るいち
順境と異なるなし。其の他は此れを以て類知すべき
なり。
天地之道、一順一逆而已矣、如順境、則雖不
心帰乎虚者、亦善応焉、而至逆境、則非心
帰乎虚者不足応之也、姑以論語首章言、則
学習朋来即順境、故猶易、而人不知而不チ即逆
境、故難、然而虚心之君子処之、則又猶与順境
無異矣、其他以此可類知也、
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●学習。学んで
時に習ふの意、
論語首章に出づ。
●朋来。同上。
●人知らず。同
上。
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