山田準『洗心洞箚記』(本文)79 Я[大塩の乱 資料館]Я
2009.10.6

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『洗心洞箚記』 (本文)

その79

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

上 巻訳者註

       ていうん 一〇一 良知の底薀を語れば、人以て難に苦しむ。良                あなど  知の発見を語れば、人以て易きを慢る。易きを慢る                    者は、其の誤りや、情識を以て良知と為すに至る。               難きに苦しむ者は、其の阻や、気質を以て謙譲と為              おこ  すに至る。是れ聖学の世に興らざる所以なり。   語良知之底薀、人以苦難、語良知之発見、人   以慢易、慢易者、其誤也、至於以情織良   知、苦難者、其阻也、至於以気質謙譲、   是所以聖学之不於世也矣、



底薀。奥底。

発見。所行の
上に就いて。

情識。情念知
識。

阻。阻難の阻
にして、間違ひ
の意。


『洗心洞箚記』(本文)目次/その78/その80

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