山田準『洗心洞箚記』(本文)93 Я[大塩の乱 資料館]Я
2009.11.6

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『洗心洞箚記』 (本文)

その93

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

上 巻訳者註

                    一一八 事にあらざるものなしと、これ真の格物なり。        しよひつ        おうしう  故に王公より庶匹に至るまで、日用応酬の事、皆格                 きは  物なり。豈只だ書を読み、物理を窮めて、然る後之  を格物と謂ふと云はんや。   無事者、是真格物。故自王公庶匹。日   用応酬之事、皆格物也、豈只読書窮物理、然   後謂之格物、云乎哉、           一一九 耳目口鼻四肢は、吾れを養ふの物、而て又た  吾れを亡ぼすの物なり。故に常常固有の知に照さざ           れば、則ち必ず畏に入らん。   耳目口鼻四肢、義吾之物、而又亡吾之物也、故   常常不固有之知、則必入畏矣、



一つとして人
間の仕事で無い
ものはない。

格物。大学の
語、事物を正す。

庶匹。庶人匹
夫。












畏。法を犯し
獄に死するを畏
といふ。


『洗心洞箚記』(本文)目次/その92/その94

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