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一一八 事にあらざるものなしと、これ真の格物なり。
●しよひつ おうしう
故に王公より庶匹に至るまで、日用応酬の事、皆格
きは
物なり。豈只だ書を読み、物理を窮めて、然る後之
を格物と謂ふと云はんや。
無 非 事者 、是真格物。故自 王公 至 庶匹 。日
用応酬之事、皆格物也、豈只読 書窮 物理 、然
後謂 之格物 、云乎哉、
し
一一九 耳目口鼻四肢は、吾れを養ふの物、而て又た
吾れを亡ぼすの物なり。故に常常固有の知に照さざ
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れば、則ち必ず畏に入らん。
耳目口鼻四肢、義 吾之物、而又亡 吾之物也、故
常常不 照 固有之知 、則必入 畏矣、
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●一つとして人
間の仕事で無い
ものはない。
●格物。大学の
語、事物を正す。
●庶匹。庶人匹
夫。
●畏。法を犯し
獄に死するを畏
といふ。
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