その６ 吉田祥三郎編・刊 『聴潮館叢録 別巻之三』1938 所収
適宜、読点を入れ、改行しています。
一 以廻章啓上仕候、甚寒之節御座候得共、御一統様益々御安泰被為渡奉恭賀候、然者明後四日、御内会私御引請申上候間、御苦労奉存候得共、御例刻ヨリ御光来被下候様、仕度奉存候、右御案内為可申上如此御座候、恐惶謹言、
十二月二日 吉田九拝
松前様 難有拝見仕候其刻罷出、御厚礼可申上候 （此節留守居役名前 斎藤平学、編者附記） 大洲様 難有拝見仕候其刻罷出、御厚礼可申上候 （同 力石平格） 大村様 難有拝見仕候其刻罷出、御厚礼可申上候 （同 田川与七郎） 平戸様 難有拝見仕候其刻罷出、御厚礼可申上候 （同 沢村弥三兵衛） 唐津様 難有拝見仕候其刻罷出、御厚礼可申上候 （同 藤 惣右衛門） 丸亀様 難有拝見仕候其刻罷出、御厚礼可申上候 （同 堤 八郎兵衛） 嶋原様 難有拝見仕候其刻罷出、御厚礼可申上候 （同 平井善兵衛） 延岡様 難有拝見仕候其刻罷出、御厚礼可申上候 （同 加藤太郎） 岩国様 難有拝見仕候其刻罷出、御厚礼可申上候 （同 大草藤右衛門）