大塩の乱関係御触Ａ（大阪市史）13

Я［大塩の乱資料館］Я
2002.8.13

大塩の乱関係史料集目次

「御触」（乱発生後）その１３

『大阪市史第４巻下』（大阪市 1913、1927再版）
「御触及口達」より

天保八年二月一九日、大塩の乱発生のあとの御触

補達583	同　日(五月六日)　間銀御下之御趣意難有奉存、かさつ之買方不可致事、並末々之者難渋を相察、普請等無遠慮取掛可申候事、
間銀下附の本旨町々仲間名代及有志の間銀加入	今日嶋町筋囲籾蔵所江、火消年番町々年寄被召呼、惣御年寄中より左之通被仰渡候、　米価格別高直ニ付、窮民当分御救之ため、先達而より米方年行司江被仰付、三郷並町続在領搗米屋共江直安ニ売渡、五合以下之白米難渋之者江、売出候、右間銀御下ケニ相成、全御憐愍之御趣意難有義ニ付、蔵屋敷名代又ハ町人之内、或ハ一町中仲間限等申合、右御仕法ニ相加り度段申立候ニ付、御下ケ銀並右之分打合、追々売渡候、右ニ付而ハ格別難有御趣意、末々難渋之もの共篤と相弁、かさつ之買方不致、別而難渋之者へ行渡ゝ様、相互ニ相心得可申、搗米屋共義も、聊私之利益を存候義ハ勿論、疎略之取扱致間敷ゝ得共、猶町々ニ而も篤と心添可被申候、右夫々心得方年寄より可被相達候、　　○達1893を見よ、
普請等遠慮する勿れ	一米価高直ニ付、普請等可致義をも、時節柄を存、遠慮致候候向も有之由相聞候、右ニ付而ハ先達而御口達も有之候間、彌以被仰渡を相守、たとえ不相急義ニ而も、末々之もの難渋を相察、此節ニ普請取掛りゝ得ハ、働渡世之者共弛ミにも相成、肝要之筋ニ可有之候間、当二月類焼之町々其外共、一統右等之趣可被申聞候、右之趣可被相心得、米価高直ニ付而ハ、格別是迄ニも重々御憐愍有之、諸家様方増廻米等之義迄、御世話有之候ニ付、追々廻米有之由、殊麦作も実入宜由ニ付、往々米穀潤沢可相成、暫之取続ニ付、町々ニおゐても厚相心得、年寄より篤と申聞、相互に救合ゝ様、右書取組合限通達可有之事、　　　○年番松原町の通達日付は五月六日なり。　（御触書并承知印形帳）
達1886	五月七日　米穀追々高直ニ付、猶又為御救鳥目五万貫文被下置候事、
御救銭五万貫文を賜ふ	口　　達米価追々高直ニ而、難渋之者不少趣ニ付、猶又為御救鳥目五万貫文被下置候付、難渋之者共取調、早々最寄惣年寄共江可申出候、此上ニも追々御救御手当も可有之候間、安堵ニ渡世いたし、心得違之者無之様、篤と可申諭候、右之趣三郷町中江早々不洩様可申聞事、　　　五月　　　　○次の令と共に町中家持の承知判形日付は七日なり。
窮民の調査	下ケ札ニ而別紙御口達書、末々迄今日中行渡ゝ様可被申聞候、且又難渋之もの早々被取調、明後九日年寄印形ニ而丁代可有持参候、　但、半帋二ツ折ニ相認可被申候、（御触書并承知印形帳）

「御触（乱後）」目次/その１２/その１４

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