大塩の乱関係御触Ａ（大阪市史）14

Я［大塩の乱資料館］Я
2002.8.20

大塩の乱関係史料集目次

「御触」（乱発生後）その１４

『大阪市史第４巻下』（大阪市 1913、1927再版）
「御触及口達」より

天保八年二月一九日、大塩の乱発生のあとの御触

達1887	同　日(五月七日)　衽町堺屋官兵衛借家山形屋弥太郎外拾四名、盗賊又は悪党者差押候ニ付、小倉町池田屋六兵衛借家中嶋屋熊治郎同家外二名、当二月十九日放火乱暴之砌、荷担人之内安田図書召捕之節致加勢、又は人命救遣候ニ付、夫々御褒美被下候事
悪漢を逮捕せる山形屋弥太郎外参名に銭を賜ふ	衽町堺屋官兵衛かしや　　　　　　　　　　山形屋弥太郎　　　　　　　　　　油町貳丁目垣外番　　　　　　　　　天王寺長吏下　　　　　　　　　若キ者伊兵衛弟子　　　　　　　　　　六兵衛　　　　　　　　　堂嶋新地裏壹丁目　　　　　　　　　松屋武兵衛支配かしや　　　　　　　　　　菊屋喜兵衛　　　　　　　　　同町垣外番　　　　　　　　　天満長吏下　　　　　　　　　若キもの久助弟子　　　　　　　　　　　市兵衛其方共義、悪党ものを差押、所之者申合、召連訴出候段、兼而触渡之趣相守、寄（奇）特之義ニ付、為褒美鳥目貮貫文ツゝ差遣候、　　酉四月
安田図書の捕縛助力せる徳兵衛に銭を賜ふ	小倉町池田屋六兵衛かしや　　　　　　　　　　中嶋屋熊治郎同家　　　　　　　　　　　徳兵衛其方儀、当二月十九日大塩平八郎義徒党を催、市中所々放火及乱妨（暴）候節、場所ニおゐて中嶋元之進手ニ付、荷担人之内安田図書を召捕候節、加勢出情相働候段、寄（奇）特之義ニ付、為褒美鳥目拾貫文差遣候、酉四月
盗賊悪漢を逮捕せる富田屋伊兵衛外拾名に銭を賜ふ	九郎右衛門町　　　　　　　　　　和泉屋小四郎かしや　　　　　　　　　　富田屋伊兵衛　　　　　　　　　垣外番道頓堀長吏下　　　　　　　　　　小頭才蔵弟子平兵衛　　　　　　　　　野田町夜番人中村屋平八悴　　　　　　　　　　兵助　　　　　　　　　垣外番天王寺長吏下若者元七弟子　　　　　　　　　　六兵衛　　　　　　　　　山崎町今宮屋清兵衛下人　　　　　　　　　　弥助　　　　　　　　　同庄助　　　　　　　　　北堀江五丁目橋本屋清助支配かしや　　　　　　　　　　加賀屋利兵衛　　　　　　　　　垣外番道頓堀長吏下　　　　　　　　　若キ者平助弟子　　　　　　　　　　佐兵衛　　　　　　　　　常盤町三丁目　　　　　　　　　　桧皮屋安兵衛同居弟　　　　　　　　　　市兵衛　　　　　　　　　右安兵衛借家　立花屋幸助　　　　　　　　　桧皮屋弥兵衛かしや　　　　　　　　　　北国屋平兵衛其方共儀、盗賊又ハ悪党ものを差押、夫々所之者申合、召連訴出候段、兼而触渡之趣相守、寄（奇）特之義ニ付、為褒美鳥目貮貫文ツゝ差遣候、
人命を救助せる清助外壹名に銭を賜ふ	炭屋町北村屋勘兵衛下人　清助南谷町　大和屋周蔵其方共之内清助義、当二月十九日放火乱妨（暴）之砌、主人江断、親類共方江見廻り罷越候途中、天満五丁目火近之場所ニ小児両人□居、外ニ居合候ものも無之ニ付不便ニ存、両人共背ニ負連帰、周蔵取斗ニ而女を雇介抱いたし、猶申合親元を尋出し、小児共を無難ニ手渡遣候段、一同寄（奇）特ニ付、為褒美清助江鳥目五貫文、周蔵江同三貫文取らセ遣候、右之通申渡候条、所之者共一同可致承知候、（御触書并承知印形帳）

「御触（乱後）」目次/その１３/その１５

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