大塩の乱関係御触Ａ（大阪市史）19

Я［大塩の乱資料館］Я
2002.9.24

大塩の乱関係史料集目次

「御触」（乱発生後）その１９

『大阪市史第４巻下』（大阪市 1913、1927再版）
「御触及口達」より

天保八年二月一九日、大塩の乱発生のあとの御触

達1891	六月八日　市中より在方へ、新古麦等買出ニ罷越間敷事、
米麦豊作なるに直段下落せず其原因入川の米麦は市中のの商人買入る可し	【ロ達】当酉年の儀、麦作豊熟之上、打続潤気も宜敷、稲作迚も追々右同様之出来栄ニ可押移ハ眼前之儀、旁此節米麦等之直段、一際可及下落筈之処、無其儀、市中在方へ、新古麦等手強ニ買出ニ罷越候もの不少候、在方之ものも右ニ付ケ入〆売いたし、追々直段□上候仕義ニ至、然而已ならす右ニ被引立、米直段も同様高直ニ相成、却而不融通之基を生候趣ニ相聞、以之外之事ニ候條、以来右体在方へ無思慮買出ニ罷越候儀相止、市中ニ而其筋之商人方ニ而買調、日用相弁可申候、尤右商人共ニおゐてハ、此上諸民難渋を（顧脱）、米麦融通合相甘キゝ様致掛引、成丈下直ニ売出し可申候、自然利欲ニ拘、不実之取斗いたし候もの有之ハ、急度可及沙汰候、此旨三郷町中不洩様可申示候事、　○触5241及達1898を見よ、　　酉六月　　　　○町中家持の承知判形日付は八日なり。　（御触書并承知印形帳）
達1892	六月九日　麦雑穀之直段、元直段ニ見競、成丈下直ニ売出可申事、
麦雑穀の小売直段を猥に騰貴せしむ可からず	【ロ達】米価高直故、下賎之もの麦穀物類食用いたし候付而ハ、新（衍）雑穀小売屋共儀、麦其外穀物共日々直段高直ニ売出ゝ趣相聞へ、時節抦(柄)（を脱）不弁、以之外之事ニ候、穀物等元直段［引下ケ方、其筋之ものへ最前相触置 ○触1891を見よ候ニ付、元買入直段］(御触判形帳)ニ見競、成丈下直ニ可致小売、此上不正路之商内いたしゝハゝ、急度可令沙汰候、右之趣三郷町中雑穀小売之ものへ不洩様可申聞事、　　酉六月　　　○町中家持の承知判形は九日なり（御触書并承知印形帳）
補達587	六月十日　此頃町中不用心之趣相聞候間、町々入念見廻、戸締等可被致候事、
町々番人の怠慢を戒む浜納屋又は路次内の雪隠の見廻夜間二階の窓を開放する勿らしむ惣年寄の夜間巡視	此頃町中不用心之趣相聞候間、於町々番人とも厳重ニ相勤候様可被申付候、一　町々浜納屋或ハ露路内ニ有之雪隠等、別而心を付、見廻り可被申候、町々二階の窓はなし有之候家々、不用心ニ候間、〆り可被申付候、右之趣篤と承知可有之候、町々番人共之内、寐入候向も有之哉ニ相聞候ニ付、尚此方共申合、夜中見廻り候間、町々ニおゐて時々見廻り、番人共油断無之様、急度取斗可被申候、已上　　○補達591を見よ　六月十日［申中刻］(御触判形帳)　　南組惣年寄　印（御触書并承知印形帳）

「御触（乱後）」目次/その１８/その２０

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