石崎東国「大塩平八郎伝」16

Я［大塩の乱資料館］Я
2000.11.26

「大塩の乱関係論文集」目次

『大塩平八郎伝』その１６

大鐙閣 1920

◇禁転載◇

収録にあたって、適宜改行しています。
また、明らかに誤植と思われるものは訂正しています。

	文化三年丙寅先生十四歳
*1 先生与力見習出仕。	是年先生初テ東町奉行詰所与力見習ニ出仕ス。1 中島典謨筆記*云　我カ祖父豹三郎東組与力）は大塩家とは親戚にて又平八郎門人なりしが、祖父の話に平八郎出仕の始めは十三四才なるべしと語られし云々。
*2 松田正助ハ先生眷顧ノ書肆也。	松田正助聞書云*2　平八郎見習後ニテ当番所詰ノ時、某邑ノ庄家無調印ノ訴状ヲ捧ク、平八郎之ヲ詰ル、庄家叩頭シ今朝出宅ノ時印ヲ首ニ繋ケシト覚ヘシガ今之ナシ、然レドモ訴状ノ事急ナルガ故ニ法ヲ犯シテ無印ノ書ヲ上ルト。平八郎叱シテ曰ク汝首ニ掛クルヲ知テ心ニ掛クルヲ知ラズ甚タ軽忽ノ至リナリト言懲セシトゾ。
*3 式部少輔後ニ信濃守ト云フ、文化五年閏六月六諭衍義ヲ市中総代ニ印施ス、序文アリ。慇懃親切名奉行ト称セラル。	是年八月奉行水野若狭守罷メ、平賀式部少輔貞愛 3 之ニ代ル ○十月城代阿部播磨守罷メ、松平能登守乗保之ニ代ル。年表参考* 東都大火 ○琉球入貢（和漢）魯西亜掠蝦夷地方（新撰）江戸大火焼亡二十八万余戸死亡千二百余人 ○清国貴州苗平く ○第八月フランシス二世羅馬王位を去る神聖羅馬帝の終り（万国）

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