石崎東国「大塩平八郎伝」8y

Я［大塩の乱資料館］Я
2000.11.10訂正
2000.11.8

「大塩の乱関係論文集」目次

『大塩平八郎伝』その８

石崎東国著（酉之允～１９３１）

大鐙閣 1920

◇禁転載◇

収録にあたって、適宜改行しています。
また、明らかに誤植と思われるものは訂正しています。

	寛政十年戊午先生六歳
	是年二月東町奉行山口丹波守罷メ水野若狭守忠通之ニ代ル ○十二月城代牧野備前守寛政四年八月任命罷メ松平右京亮輝和代テ城代トナル。
岡田恒庵名ハ穆通称良之進、長崎ノ人、宇津木静区ノ門人也。	岡田恒庵聞書云　先生幼ニシテ短慮過激ノ僻アリ、動モスレバ同僚子弟ヲ苦シム、老祖母頗ル心ヲ痛シム、乃チ住吉明神ニ祈リ以テ之ヲ矯正セントス、先生ヲ伴フテ日参三七日未ダ其効アラザル也、既ニシテ一夕偶古物商アリ、門ニ至テ請テ曰ク僕今日某街ニ古書数巻ヲ購帰レリ、願クハ之ヲ検セラレンコトヲト、祖母之ヲ取テ見レバ古本大学外数本也、乃チ之ヲ購フ、後数日先生出シテ之ヲ見ル、欣然祖母ニ就テ教ヘンコトヲ乞フ、祖母因テ古本大学ヲ取テ之ニ授クルニ句読ヲ以テス、先生喜テ膝下ニ学ブ、是ヨリ外遊粗暴ノ遊戯稍息ミ家人漸ク安ンスト云フ、是レ宇津木共甫ノ親シク之ヲ聞ク所也云々。是年幕吏近藤重蔵蝦夷ニ到リ、大日本恵土呂府ノ標柱ヲ建ツ、時ニ年二十八、重蔵後浪華ニ吏トナル先生ト交深シ。年表参考頒寛政暦、七月二日京師大仏火（和漢）清国襄賊渡漢中、全陜震動 ○合衆国華盛頓卒年六十七（新撰）第五月奈【孛攵】翁埃及に遠征す、露英同盟成る、愛爾蘭に大叛民起る（万国）

石崎東国「大塩平八郎伝」目次／その２（年譜）
その７／その９

「大塩の乱関係論文集」目次

玄関へ

『大 塩 平 八 郎 伝』 その８

石崎東国著（酉之允 ～１９３１）

『大塩平八郎伝』その８

石崎東国著（酉之允～１９３１）